「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。
昨日書いた通り、武庫川ユリカモメを走ってきました。参考記事:第26回武庫川ユリカモメウルトラ70kmマラソン~レースまで~
今日は、大会や走りの詳細を記していきます。
会場入りものんびりめでしたが、ラン仲間のおかげで荷物を置けるスペースを確保。いつもありがとう!仲間、妻とそれぞれベストを尽くそう!と健闘を誓います。
結果報告
まずは潔く結果から…
ででんっ!
目標の6時間以内の完走を果たせました!
1周17.5kmのコースを4周回するのですが、最終周に入ると赤のたすきをもらえます。
コレを手にしたかったのです。
完走タオルや今回から出来た完走メダルも嬉しかったですが、たすきをかけて颯爽と駆け抜ける姿を過去に目にして憧れがあったので、自分もそれを手に出来た時が一番嬉しかった。
受け取ったときにスタッフから「戻ってくるときは笑顔で!」と言われたのが印象的。どんなに苦しくても、そうしたいと思いました。
出来たかな?ゴールの時の写真があれば見たいですが、運営スタッフの方が運よく撮っていれば??
ペースメイク
自分の得意なことはペースメイクです。ペーサーを何度か務めた経験もありますが、自分の感覚だけでも一定ペースで走ることが出来るのは、ある意味武器だと自負しております。(逆に殻を破った走りが出来ないというデメリットもありますが)
30秒ごとにペーサーが配置されるのですが、全員が最前列でスタートをする形でした。私は少し下がった位置だったため確認するのが遅れました。またペーサーがどこか目印になる場所で帳尻合わせをするという懸念もありました。(実際は5分00秒のペーサーの評判は耳にする範囲ではペースの上げ下げがなく凄く良かったようです)
揺さぶりがあったら嫌だなというのとエイドでの混雑が怖かったので集団を避け、結局ずっと一人旅を選びました。設定は5分00秒/km。思いのほかスタート直後から良いリズムで動けたので、その感覚を維持したまま走りました。
以下はガーミンでの測定記録です。
スタート~10km 50分3秒
11km~20km 50分9秒 ←トイレ1回
21km~30km 50分2秒
31km~40km 50分41秒 ←35km、39km付近で自分の陣地までジェルとドリンクを取りに行く。
20km付近で10回以上完走をしている「ユリカモメ超人」の方にシャツのデザインにお褒めの言葉をいただきました。その後走りながら数分間談笑。この方とはこの後スライドの度に声を掛け合いました。こんな交流が出来るのは折り返しコースの良いところですね。嬉しい出会いです。
空腹を覚えたため、荷物と共に置いていたジェルを2回に分けて飲み干す。序盤にトイレ休憩とエイド?の時間を入れてもほぼ設定どおり走れています。
「2周までこのペースなら後半は1kmあたり16秒落ちても間に合う」と思っていましたが、その地点はなんなく通過。50kmまで維持出来たら、残り20kmで10分近くの貯金ができるから1km当たり20~30秒まで落ちても平気。
勝負の後半
50kmまで頑張れれば、あとは走る動作を続けてさえいれば目標達成が見えてくる。50km地点をゴールと考え、そこまでは意地でも維持することに決めました。
41km~50km 52分02秒
体感での暑さが増してきたため、私設エイドにお世話になることにしました。コーラや飴などをいただきました。その分少しタイムは落ちていますが、走行ペース自体は4分58秒~5分5秒と安定。
無事に50kmを通過。まだいける。余力を残してタイムが届かないとかジリ貧になるのは嫌だったので、さらに攻める決心。行けるところまで行こう!
60kmまで維持出来たら6分ペースまで落とせるようになる。そこまで頑張ろう。
It’s showtime!!
ここまで来たら、イーブンペースでも追い抜き放題になってきます。まさに見せ場到来。出力を上げます。結果としてペースは維持できてるだけですが、気持ちが上がってきました。
51km~60km 53分43秒
走りやすいところだけでもペースを上げられるように意識。ハムストリングの疲労が大きかったので、走り方も少し変えてみました。さらに回る風を利用して、追い風で勢いに乗れるように工夫。向かい風は受け流すようにイメージ。
最終周に入りタスキを手にして喜びを感じつつ、最後の気合入れにまた別の私設エイドに声をかけドリンクをいただくことに。
するとなんと以前試走イベントに参加してくださった方が!私は気付かずコーラをもらったのですが、話しかけてくださり気が付きました。しかも2名!
嬉しさ倍増でした。ありがとうございます!(画像はその時撮られていたようです。ありがとうございます)
そんなコーラパワーを生かしましたが、走行ペースは4分55秒~5分7秒と維持するも全体的に落ちてきて、エイド休憩も少しずつ長くなってきました。
さらには59kmほどで右足ふくらはぎが攣り、目標に黄信号。その1kmは5分45秒。
61~70km 51分38秒
手元で残り10kmをきったところでの貯金は2分30秒ほどだったと記憶しています。1kmあたり15秒ほどの貯金。距離の誤差が最大1分くらいと仮定して、1kmあたり10秒程度の遅れなら間に合うはず。
もう最後なので、口をうるおす程度の補給で身体も持つと判断しエイドロスを削ることに。
しかし、61kmでふくらはぎが今度は左が攣る。(この1km6分31秒)
さすがに目標クリアが厳しいかと頭をよぎりましたが、自分なりの応急処置をするとまた走れるように。
とはいえどこで限界がくるかわからない。でも結果がどうあれ諦めたくない。仮に達成できなくても諦めてしまったのと、気持ちを切らさず挑戦したかでは意味が違うと思った。
攻めろ!
絶対にあきらめない思いが走りに現れたのか、次の1kmが5分2秒。その後4kmも5分7秒以内をキープ。走れる限り走る。ゼッケン3000番台が種目別での順位となるので、折り返しの時に距離と人数を数えていました。
1人でも多く、1秒でも早く。
思いと裏腹に、65km地点で再度右ふくらはぎ、68km地点で三度右ふくらはぎが攣る。
でも走れる。
諦めない。
最後の1km5分2秒。その途中ですれ違うランナーが「あと3分あるぞ!」と声かけてくださいました。
「絶対いける。自分ならできる。やる!」
声に出しながら自分を盛り上げました。
前を行くランナーにチームメイトと思われる人が並走しながら「6時間いけるよ!」と声掛けをしていました。
「自分もいく!行きたい!」
力を振り絞り、そのランナーも捉えて前へ。
そして無事にゴールが出来ました。
出し切った。
嬉しかったですが、走り終えて立っているのがやっと。座ると攣るし、立ってても倒れそうだし、寝たら起きることが出来なさそうだし…ここまでの疲労感は初めて味わった気がします。それだけに達成感も大きかったです。
サポートに感謝
決して大きな大会ではありませんが、ランナーが運営する大会だけあってしっかりと必要なものが準備されていました。
スポーツドリンクも薄めで、走っている時にはちょうど良い濃さ。塩分系の補給や糖分などバランスも取れていました。
私は使いませんでしたが、冷却スプレーを持ってコース内を移動するスタッフもいました。配置されているスタッフもランナーに声をかけてくださいます。
私設エイドも多く、関係者以外でも快く提供してくださいました。
単調なコースなだけに、こういう交流や声掛けは非常に大きな支えになってくれました。
大会スタッフの皆様、沿道の皆様、ランナーの皆様、本当にありがとうございました!
ゴール後はプチ宴会が催されます。ビールも参加賞に含まれます。身体には良くなさそう(笑)
決して楽でもなく、都市型の大会のようにコースが楽しいというわけでもありません。おもてなしが群を抜いているというわけでもありません。
でもランニングが好きであれば、十分楽しめる大会だと思います。ご自身の力試しに、そしてメンタルを鍛えるために、来年はいかがでしょうか!
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