30km走が必要か。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

19日に30km走の大会、加古川30Kにおいてペースメーカーや体操などをさせていただきました。(参考記事:運んで、動いて、走って。)

わかっていたことですが、30kmはキツイ(笑)特に今回はペースメーカーとして初めての担当ペースだったことに加えて、状況的に走りながら調整を余儀なくされる場面があり頭を使ったので、距離や速さ以上に疲労を感じたなと。

身体も素直なもので、翌日は筋肉痛でした。いや、むしろ今日も…(^_^;)

 

大会であればいつもより頑張ってしまうことはよくありますし、練習の一環だとしてもやはり大きな負担になります。このポイントを見逃してしまうとせっかくトレーニングを重ねていても、本番でのコンディションに支障が出てくることもあり得ます。

 

 

30km走は必須なのか

よく耳にするのが「フルマラソンを走るためには30km走をやらなければ」というような強迫観念に訴えるような文面。

今回サポートさせていただいた大会HPでもフルマラソンを目指すランナーにとっては必須のトレーニングと紹介をしていますが、私は必須ではないと思っています。こんなことを言うと大会のサポートの話が来なくなるかもしれませんが…

 

30km走について、私の考えをまとめた記事は過去の記事をご覧ください。(参考記事:30kmの壁について。)

この中でも触れていますが、一度に走らなくてもフルマラソンに対応できるような負荷を与えることは出来ます。それは工夫次第です。またその取り組みをしたときに「フルの対策をしている」と考えられるかも大事なポイント。たとえば2日に分けて20km+10kmの練習をした場合に、20km走と10km走をしたと分けて考えるのか、30km走に近い負荷を感じられるトレーニングをしたと考えるのか。身体にかかる負荷は同じだとしても、認識レベルで大きく効果が変わります。フル対策であれば後者の方が合っている考え方だと言えます。

 

 

とはいえ、30km走から得られるメリットは確かに大きいです。経験することで、色んな想定が出来るようになるからです。何より距離に対する経験値を積むことで不安を小さくすることが出来ます。振り返って整理をすれば、今の自分にとって何が足りないのかを見極めることも出来ますし、何より出来たことに対する自信を深めることが出来ます。

身体や予定に都合がつくのであれば、経験しておいても良いでしょう。

 

また個人で行うのではなく、大会であれば荷物を預けたり、補給も準備されて、場所によってはペースメーカーもいて、とにかく走ることに集中できます。この環境を日常で揃えることは容易ではありません。

また頭でわかっていても、これだけに長時間身体を動かし続けるというトレーニングはなかなか日常で出来ることではありません。つい甘えが出てしまうという方にとって、頑張らざるを得ない状況に自分を置ける大会の活用は有効でしょう。

 

 

対策であっても別物である

でも、忘れてはいけないのはあくまでもフルマラソンではないということ。

30kmの大会であれば無意識に30kmの走り方をしてしまいます。もちろん「フルを走るために」という意識はお持ちになっている方がほとんどだと思います。しかし、「30kmで終わる」と思って走る30kmとフルマラソンやウルトラマラソンでの30kmとは、ペースなどだけでなく意味も疲労度も全く違ってきます。

 

 

しかし、ダメージが大きいのも事実。私も終わった後はとにかく眠いし、空腹感は凄いし(笑)

 

実施するにしても本番までのスケジュールや自身の体調など十分に注意をしながら、怪我なく取り組みましょう。本番前に故障したら、何のための練習かわからなくなりますからね。

 

普段のトレーニング内容などを見直したい、どんな方法があるのか知りたいという方は、遠方からでもオンラインサポートでメニュー作成なども行っております。info@soushi-souai.comまでお気軽にご連絡ください。