壊した、超えた。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛の野見山健治です。

 

都市型マラソンの火付け役ともいえる東京マラソンが今日開催されました。

参加者は3万6千人!凄い規模です。(先頭が10km地点を越えてもなお最後尾のランナーはスタートできているかどうかというほど)

 

注目されていたのは記録がどうなるかということ。

昨年から変更され、記録の出しやすいと思われるコースに変わったことがどう影響するか楽しみでした。

 

 

16年ぶりに!

優勝は2014年大会以来2度目の優勝となったケニアのチュンバ選手。2時間5分30秒という記録でした。

37km地点くらいで仕掛けて、そこまで併走していた2人をあっさりと振り切ってなお余裕がある走りに見えるほどの完勝でした。

 

そしてそこに続いたのは設楽悠太選手。

ハーフマラソンで日本記録を出すなど速さはもちろん、昨年の東京マラソンや駅伝で見せる強気なレース展開が魅力の選手です。

 

出した記録は…

2時間6分11秒の日本新記録!

2002年にシカゴマラソンで出した高岡寿成さんの2時間6分16秒を16年ぶりに更新しました。

 

30km過ぎで一旦先頭集団から遅れましたが、しっかりと自らのリズムを崩すことなく最後まで粘り切り見事記録更新へと繋げました。

見ていて興奮しました。

 

 

揃った条件

コースが起伏の少ない記録を狙えることに特化したものに変更されたことだけでなく、今日の天候が風が強くなく気温もマラソンに適した6℃ほどだったなど気象条件が揃ったことも大きいでしょう。

気候の影響は非常に大きいのです。

 

展開も良かったように思えます。

しのぎを削る同世代の旭化成の村山紘太選手がペースメーカーで安定したラップを刻んでいたことで、序盤は安心できていたのではないでしょうか。市田選手と3人で走っていた姿は信頼を感じました。

また会見で世界記録を狙うと公言した昨年覇者のキプサング選手が序盤で棄権。彼は比較的集団の前で主導権を握る傾向のあるランナーですので、そういった速い選手がいなくなったことでレースの流れが少しゆっくりになり、落ち着いて走れるようになったように見えました。

 

とはいっても、その展開を味方につけられるだけの位置にいたこと、そして自分の状態に自信を持って「いつもの」走りを出来ていたことが結果に繋がった大きな要因。手繰り寄せたと言っても過言ではないかもしれません。

 

 

 

「記録よりも勝つことを意識していた」と言うだけあって、実際にレース中盤では、自身の走りのリズムを大事にする設楽選手らしくペースメーカーの前に出るような場面もありました。

攻めの姿勢が垣間見えるその走りは、駅伝で強さを発揮する「いつもの」走りだったように感じます。

 

「いつもの」を出せる強さが、結果へと繋がるというのを改めて感じました。

 

 

その他の日本人選手の上位を見ても、前回8位(日本人1位)の井上選手も2時間6分54秒の日本歴代4位の好タイム。さらには終盤スパートをかけ日本人の集団から抜け出した木滑選手、その集団の中で仕掛ける積極的な走りをしていた山本選手、一度落ちかけながらも粘った宮脇選手、冷静に展開を見ていたように感じた佐藤悠基選手がMGC出場権を獲得しました。

 

出場権獲得はなりませんでしたが、荻野選手、一色選手、村澤選手が10分を切るサブテン達成。(※村澤選手は昨年北海道マラソンですでに出場権獲得済)

なんとサブテンを記録した日本人が1レースで9名も出るという近年稀に見る好記録のレースとなりました。

 

また現役の大学生鈴木健吾選手も2時間10分21秒と初マラソンで好記録を残しました。

 

 

メンタルブロック

メンタルブロックとは、人間が何か行動等を起こす場合に、出来ない、無理だなど否定的に考えてしまう思い込みによる意識の壁のことを指します。

以前男子100mで桐生選手が日本人初の公認記録で9秒台を出した時にも触れましたが、前例があることは出しやすくなる傾向があると思います。

 

「あの人が出来たのなら、きっと自分にも出来る」

 

誰にも出来ていないことや全く知らない過去の人が出した記録に関しては、超えることは難しく感じるどころか想像もできないかもしれません。

しかし知っている人や身近な人が出来たことで、「よし、俺も!」と思えることで見えない壁を壊すことが出来ると思います。

 

 

今回のレースに関して言うと、昨年末の福岡国際マラソンで好記録を出した大迫選手、そしてMGC出場権を獲得した上門選手、竹ノ内選手といった若い選手の走りが刺激になったのではないでしょうか。参考記事:予感

その日の記事の中で、

 

『このように殻を突き破るような走りを目の当たりにすることで、「俺にも出来る!」という選手がさらに出てくる予感…というか期待。

そして、さらなる高みで勝負を出来るように、陸上界全体が取り組んで行けたら良いなと感じます。』

 

と書いていましたが、そんな盛り上がりを感じる結果で今後がますます楽しみになりました。

 

 

力を借りて壁を壊そう

私たちにも同じことが言えます。

同世代や近い目標を持っている知り合いがいることは、切磋琢磨するきっかけにも刺激にもなります。

負けん気が活力になる方なら、なおさらそうでしょう。

 

相支走愛として、練習会やイベントを開催しています。

そこでランの輪を拡げることで、刺激に繋げてみませんか?同じようにランニングに向き合う仲間が増えることは自らの活力源になるかもしれません。

1人では追い込むのが難しくても、周りにランナーがいると知らずに頑張れるものです。

 

 

今週の練習会は3月1日(木)19:15~20:45で行います。※普段は水曜日。

またイベントも募集中です。

チャレンジリレーマラソン presented by 相支走愛 – リレーマラソン出場に向けて、一緒に練習を重ね身体と絆を作り上げていきます。「大会には出ないけれど、スピード系の刺激が欲しい」という方も歓迎です。身体を効率よく使えるように動きづくりから行いますので、これから走りはじめるという方にこそオススメです。一緒に汗を流しましょう!https://moshicom.com/14701/

 

一緒に今より一歩先を目指してみませんか?

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