JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。
先日の記事で、周囲に注意を向けて勇気をもって声かけしていけたらということを書きましたが、今日は良い方でそのニュースを耳にしました。
山形県の中学2年生の女の子がランニング中に、歩いている高齢女性を見かけたそうです。
一度は通り過ぎたものの、気になって引き返して「おばあちゃん、どこに行くの」と声をかけたそうです。
おばあさんは家に行きたいと話したそうですが、指差した方向が逆だったうえに、「腰が痛くて歩けない」と訴えてきたので座らせて、女の子は自宅まで走っていきました。
そして母親に話して車で迎えに戻り、おばあさんの自宅まで送り届けたということです。
記事は→こちら。
最近では同じマンション内で挨拶をすることさえ許さない親がいると聞きますが、知らない人に対して声をかけた彼女の勇気とその様子がおかしいと判断できた洞察力は本当に凄いと思います。
私が同じ状況で、彼女のような行動が出来ただろうか。出来る準備はあっただろうか。
考えさせられることばかりです。
彼女の行動は、先日の私の記事を見たからということはないでしょうが、このタイミングでこういう心温まるニュースを耳に出来て何だか嬉しくなりました。
こういう場面では勇気もそうですが闇雲に声をかけるわけではなく、やはり相手の状態を見極める洞察力も必要になってくると思います。
その人は今困っているのか、体調はどうなのかなどを察する力は磨いておくに越したことはありません。
この洞察力は、今回のような人助けに関してもそうですし、ランニングをしている時の周囲のランナーに対しても有効な能力だと言えます。
「この人は安定しているな」、「この人は疲れてきているな」など見極めることで、自らのレースの展開を優位に進めることが出来るきっかけになり得ます。
勇気と洞察力。
走るためだけでなく、日常で使えるスキルをもっと高めていきたいと感じた嬉しい出来事でした。