高めあうその先に。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

陸上の全日本実業団選手権において、楽しみな記録がまたひとつ…いやふたつ生まれました。
女子5000mで日本歴代2位、3位のタイムが出ました。先着したのは新谷仁美選手でタイムは14分55秒83。日本記録まであと2秒ほどに迫る記録でした。新谷選手は一時引退をしてブランクがあるものの、それにより故障箇所も癒えて復帰後も記録を伸ばし続けてハーフマラソンでは日本記録保持者となっています。主戦場は10000mですが、短い距離でも結果を残しスピードの水準も上がっていることを示しました。

 

 

新谷選手に後れを取ったものの、廣中璃梨佳選手はハイペースな展開を作り14分59秒37という好記録。廣中選手の特徴は積極性。トラックでも駅伝でもぐいぐい攻めていきます(参考記事:襷のエネルギー)。特に駅伝では無類の強さを誇ります。自分で展開を作れる選手というのは日本では貴重な存在。
こうして記録もついてきたところで自信を深めていくのではないでしょうか。

 

 

ここに1500mや3000mの日本記録保持者である田中希実選手もいます。田中選手もしっかりしたプランの中で走りを体現する速さと強さを兼ね備えた選手です(参考記事:その勢いは加速する)。

 

今日のレースでも勝った新谷選手が「廣中選手がいたからこの記録が出た」というコメントをしています。先ほど触れた廣中選手だけでなく新谷選手も駅伝でさらに力を発揮するような気持ちが強い選手ですから、高い水準で競い合うことでさらなる化学反応が起きるのではないかという期待をしてしまいます。

 

 

こうして高めあってレベルを全体で押し上げるというのは、見ていてワクワクします。まだすぐには難しいですが、この先に日本記録、そして世界の背中が見えてくるかもしれません。

 

そんな競い合える場を作れるように、一つ一つの行動に責任を持っていきたいと思います。