襷のエネルギー。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

昨日は皇后盃第37回全国女子駅伝(通称:全国都道府県対抗女子駅伝)が開催されました。

私は仕事のため、リアルタイムでは見られませんでしたが…その分じっくりと味わってみることが出来ました。

舞台は京都の都大路。高校女子駅伝の舞台でもありますし、これから目指す中学生、出られなかった高校生、走ったことのある高校生や大学・実業団の選手などにとっても思い入れの強くなる場所ではないでしょうか。

天候は風も強くなく、穏やかな天気。気温も低すぎず、良いコンディションのようでした。

 

 

展開

1区は駅伝全体の流れを左右すると言っても過言ではない大事なスタートを任されるだけあって、各チーム力のある選手を配置。

出だしはゆったりとした流れから、徐々に速い流れになっていきました。その流れを作った中心選手は廣中選手(長崎)。彼女は昨年4区で高校2年生ながら大学・社会人にも負けず区間新を残しているランナー。とはいえ、女子の高校選手にとっては6kmは少し長い距離。どうなるかと思ってみていました。

積極的なレース展開から、終盤では大学や社会人で実績を残している鈴木選手(秋田)や鍋島選手(高知)が仕掛ける中、譲るまいと廣中選手もスパート。「高校駅伝の疲れがある」と話していたそうですが、それを感じさせない切れ味で振り切って区間賞。彼女自身この大会で中学校3年生から4年連続での区間賞獲得。強さを感じさせる展開でした。

 

2区では藤中選手が快走を見せ愛知県がトップに。愛知県としてはアンカー9区に鈴木亜由子選手が控えているだけに、好位置につけた格好。連覇を狙う兵庫県は先頭と40秒あまりの差で出遅れ。兵庫は高校生区間が特に強い印象だが、どこまで巻き返せるか。地元京都や強い社会人を揃えている神奈川が僅差での上位に。区間賞を取ったのは岡山県の西脇選手。

 

3区。中学生区間。もちろん速い選手が選ばれているのだけど、この空気の中で力を存分に出せるかが結果を左右してきます。
そんな区間で南選手(千葉)が見事なラストスパートを決め一気に先頭に。個人としても区間記録タイの凄いタイムでした。最後のダイナミックな走りは羨ましかった…
区間2位米澤選手(静岡)、同3位阪井選手(愛知)までが9分10秒台と非常に高いレベルにあったように感じます。

 

中盤。
実績・知名度で圧倒的な松田選手(大阪)は本調子ではないと言いつつも攻めた走り。それを上回ったのは小林選手(長野)。この時点で長野県過去最高順位の5位に押し上げました。上位6チームが30秒以内という混戦になった4区。

5区では地元京都の三原選手が区間賞で初めてトップに躍りでました。常に区間上位で走り続ける愛知が先頭争いの中心に。そこに千葉や京都、福岡、大阪などが絡む形に。

6~8区では大西選手、荒井選手、石松選手の3連続区間賞で一気に浮上してきた兵庫が上位をうかがいます。

 

9区。アンカーは最長区間にはMGC出場権を獲得していたり、出場を狙っている選手が多数。
その中で先頭争いは京都の一山選手と愛知の鈴木選手に絞られる形に。すぐにでも追いつきたい鈴木選手は突っ込んでいるように見えましたが、2秒差で先に襷をもらった一山選手は並ばせまいと逃げる。序盤の見えない火花が熱い。

それでも追い付き、しばらくは並走。中間地点を過ぎてから鈴木選手が前に出る。そのまま突き放して最終的には2位を1分以上突き離す力強い走りで優勝に導きました。

 

その鈴木選手を上回って、区間賞は新谷選手(東京)。区間新を狙えるかというほどの好走。一度引退をして復帰してからそれほど期間も長くなく、しかも年齢も決して若いとは言えない中、圧巻の走りでした。

 

個人的には群馬県の岡本選手が走っている姿を少しでしたが見ることが出来たことに安心しました。彼女はプリンセス駅伝で走行中意識がなくなるような症状を見せて途中棄権となっていました。(参考記事:昨年の悲劇が。)
今の状態が元通りかどうかはわかりませんが、とりあえず走れる体調にはなっているようで少しだけ安心しました。身体のダメージ以上に精神面のケアもしていってほしいです。

 

 

勝負強さ

今回印象的だったのはラストスパート。中継点が近づき、次の走者が見えると一段とスピードをあげていく。当たり前のようで一番苦しいところでどれだけ頑張れるかというのは、駅伝ならではの見どころでもあると思います。

先頭争いだけに絞っても壮絶なデッドヒートは凄かった。

「ここぞ」の場面でスパートをかける時の気持ちの入れ方など見ていると興味深いです。あのスピード感は凄い。間近で見たら圧倒されそうです。
気持ちが入ると個人で走る以上の力を出せる選手もいるのではないでしょうか。

 

 

来週は男子の駅伝が開催されます。これもまた楽しみ。

 

駅伝ではないけれど

駅伝とは違いますが、私たち市民ランナーでもそれに類する感覚を得られるのがリレーマラソン。タスキを繋ぐというのは独特の感覚です。これはやってみた人じゃないとわからない。
ひとりで走るのとはまた違う連帯感を味わいながら、ちょっと気持ちにスイッチを入れて刺激を感じてみませんか?

チャレンジリレーマラソン・スピード練習会 presented by 相支走愛 – リレーマラソン出場に向けて、一緒に練習を重ね身体と絆を作り上げていきます。「大会には出ないけれど、スピード系の刺激が欲しい」という方も歓迎です。身体を効率よく使えるように動きづくりから行いますので、これから走りはじめるという方にこそオススメです。一緒に汗を流しましょう!https://moshicom.com/24748/

練習会のみ、大会のみ(※条件有)でも可能です。お申し込みは上記リンクよりお願いいたします。

また同時に、今回も大会に合わせてシャツを作成しようと思います。

関心のある方はinfo@soushi-souai.comまでご連絡ください。