試みのその先に。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

まだまだ収まるどころか、その勢いを増してきている新型コロナウイルスの脅威。ウイルスそのものも怖いですが、その影響で滞っているヒト・モノ・お金の流れの影響がどれほどの打撃になるのでしょうか…

 

スポーツ界でもなんとか開催をしている競技もあれば、いまだにその糸口も掴めていない競技もあります。開催している中でも感染者がチラホラと表れ始めています。どんなにチーム・個人レベルで対策をしていても100%は無理でしょう。そうであれば、大した対策をしていないところで広がるのは当然のこと。ウィズコロナなどという言葉も出てますが、だからといって、何もしなくていいというわけでもないと思うのです。
少なくとも私は、たとえ意味が大きくないとしても自分なりの対策は続けていこうと思います。

 

 

さて、お正月の代名詞ともいえる箱根駅伝。
前年上位10校がシード権を得ていますが、残りの枠は予選会を勝ち抜くことが必要になります。その予選会が中止の可能性に触れつつではありますが、実施の発表をしました。

実施距離や順位のつけ方は例年と大きな違いはありませんが、場所が異なります。例年は市街地や公園を通るルートとなっていますが、今回は自衛隊駐屯地内の滑走路を周回する形で行われるとのことです。そして当然、無観客をベースとします。

 

人を管理するという意味では有効な手段だと思います。

 

本戦も厳しい

予選会の提案は良い試みだと思います。ただ、たとえこの発表通りに予選会を実施できたとしても、本戦を通常の形で開催できるのかと考えると現時点では難しいのではないでしょうか。毎年の様子を見ると一般道を100km以上走るコースには、何重もの人だかりが出来ています。その全てを管理することは不可能でしょう。

 
「いかないでください」「自粛してください」

 

運営はそう言うしかありません。
それを聞いて我慢できる人ばかりではありません。残念ながら。というか、我慢できない人が増えてきている気がします。家族やチームメイトなど純粋な応援だけじゃなく、ただ目立ちたい人、自分くらいは…と行く人、そしてそれをなぜか攻撃しようとする人…など現れるかもしれません。

 

コロナがどうとか以前に、別の意味で安全が確保できない危険性があります。

 

 

先日出雲駅伝の中止が発表された際にブログで記しましたが、開催するのであれば今の形で出来ることを模索するのは手段の一つではないでしょうか(参考記事:今の形でつくってみないか)。

 

今回の箱根駅伝予選会のように、周囲から隔離(あるいは入場者を管理)できるような周回コースを使ったリレー形式というのが現実的なのではないかと思います。
それであれば、人の数や入場者の体調把握は可能になります。本戦に関しても「箱根」感はありませんが、それは周りの意見。

 

箱根を人生の最高目標にしていた選手もいるかもしれませんが、その舞台そのものがなくなるよりは記録会という形でもあった方がいいと思うのです。
考えられる安全を確保しつつ、選手が集大成として培ってきた努力の成果を発揮できる場を作ることが大事なのではないでしょうか。
 

成功の積み重ねの先に

こういう工夫を凝らしてなんとか実施をしようという姿勢やアイディアは他の分野でも生かせるかもしれません。頭を絞るしかない。

そして安全を考慮したうえで、実施をして成功を蓄積させるしかない。行動が必要。でもむやみにやると危険。ここには細心の注意を払わなければなりません。

  


私もイベントなどを昨年のようにやりたい。今気持ちの向けどころを失ってしまいそうなランナーのサポートになれれば。

こんな笑顔の素に早くなりたい

 

こういった試みの成功例を積み上げていければ、「新しい形」での実施が見えてくる気がします。頑張って一歩進もう。