JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。
本格的シーズンに突入したので、週末の度に大きなマラソン大会が開催されていますね。
私の周りでも結果報告などが行き交っていて、刺激が強い日々を送っています。
大会だったり、それに向けての練習会などを行った後に打ち上げをする機会も少なくないと思います。
走力がある人は内臓も強いのか、お酒を飲める方が多いような気さえしてしまいます。
もちろん飲めるから速くなるわけではありませんが。
お酒との付き合い方について、今日はお伝えしたいと思います。
多少なりともお酒を飲むことが出来るという前提で話を進めてまいります。
「酒は百薬の長」という言葉もあるように、適量のお酒は身体にとって良い効果をもたらします。
血液の代謝を改善することによる動脈硬化の予防効果や、リラックス効果によるストレスの軽減の他、何と言っても人間関係の潤滑油となります。
ところが今では、(実際のところはわかりませんが)最近では上司からの飲み会の誘いを断る新入社員も増えているという記事を目にしますし、「飲みニケーション」という言葉はもはや死語でしょうか・・・
とはいえ、やはり共通の話題がある仲間と一緒に飲み交わすというのは、刺激も多く楽しめますし、色々な情報交換の場にもなります。
せっかく走るなら、その喜び、悔しさ、達成感などを共有できた方が楽しいので、もし機会があるなら打ち上げなどの交流の場に行ってもらいたいなと感じています。(私自身が好きだということもありますが)
ただし、この時に頭に入れておかないといけないことがアルコールの特性です。
ご存知の方も多いと思いますが、アルコールには利尿作用があります。
さらに体内に入ってきたアルコールの分解過程で産まれるアセトアルデヒド(二日酔いや吐き気の原因)の排出に水を必要とします。
ダブルで体内の水分を排出しようとするのです。
運動後は当然ながら、体内の水分が汗などで排出されているので水分補給が必要な状態です。
走った直後に、ビールをグビッと行ったときの喉ごしの美味さは格別です!それは私も知っています。
しかし、身体のことを考えるのであれば直後は避けるべきです。
出来ることであれば、打ち上げ会場までの移動などで水分をあらかじめ摂っておくことで、身体への負担を軽くすることが出来ます。
空腹の状態では、吸収が良くなっているので空きっ腹にお酒を飲むのもあまりオススメできません。
出来れば前もって何かを食べる。それが出来ない場合は食べながら飲むように心がけてください。
適量に抑えることも重要です。
あなたにとっての適量は、グラス半分かもしれませんし、ジョッキ5杯かもしれません。
それは個人差があるので、無理なく美味しく飲める範囲で留めるようにしましょう。
特に疲労をしている状態だと「いつもの」飲み方が出来なくなることも、十分に考えられます。
もうちょっと飲みたいな、というくらいで留めるようにする方が美味しく楽しめると思います。
ちなみに、アルコールは筋肉の発達に関して悪影響を及ぼします。
強化のためのトレーニングをした日に、アルコールを摂取してしまうとその効果が十分に得られないのです。
勿体ないと思いませんか?
せめて強化のための負荷の高いトレーニングをした日には我慢して、その効果を100%生かせるようにしたいですね。
ポイントは・・・
- 運動後、時間を置くこと
- 水分を補給してから飲み始めること
- お酒を飲むとき(少なくとも飲み終わり)にはアルコール以外の水分をとること
- 食べながら飲むこと
- あなたの身体にあった量に抑えること
お酒と、そして仲間と上手に付き合って、楽しくラン人生を充実させていきましょう。