JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。
先月から約1年にわたるロシアワールドカップのアジア最終予選が開催されています。
サッカーという種目は団体競技なので、その中にはいろいろな役割があります。
普段は違うチームでプレーしている選手たちが集まり、その中にはエースと呼ばれる軸になる選手から、汗かき役、精神的な大黒柱・・・言葉には表現できない役割を持ちながら1つのチームを作り上げていきます。
個人のレベルはもちろんですが、チームの戦術理解やシステムへの適合など様々な要素が複雑に化学反応を起こしながら、試合に調整を進めていきます。
その選手の調子が良かったとしても、周りの選手との相性が良くなかったり、システムへの適合が上手くなされない場合には「個」が生きず、エースのように目立つ選手はそのやり玉に挙げられることも少なくありません。
サッカーとマラソンは全く違う種目ではあります。
それでも目線を変えると、マラソンにも使える考え方があります。
いろいろな要素を「システム」として把握するのです。
マラソン大会は、各会場の場所がもちろん違います。
気温や湿度。
コースにおける起伏や周回なのか往復なのかワンウェイなのかというルート設定。
エイドの数や提供される内容。
その他色々なものがそれぞれの大会の特色として挙げられています。
大会のHPや案内、過去の情報などを調べれば正確ではなくてもある程度の傾向は手に入る時代です。
本当にあなたがその大会で楽しみたいなら、記録を狙いたいのなら、それらの情報を手に入れましょう。
そして気温や気候の傾向はどうなのか。
コース設定はどうなのかなどと作戦を練り、可能な範囲でその状態に近いことをする。
そのようなセルフマネジメントを行うことで、大会当日に自分の力を十分に生かし、発揮できるシステムを作り上げてしまうのです。
大会の時に味わえる、初めてあるいは久しぶりに体験するからこそ味わえる新鮮な気持ちを大切にもしたいですね。
その環境に慣れる(想定する)ようにすることで、大会においてあなたがベストパフォーマンスを発揮することが出来ますように。