距離信仰に待った。

JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。

 

すでに5日になっていますが、9月の練習内容を簡単に振り返ります。

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走った日  15日
走った距離 231.4km

 

このうち1回は村岡ダブルフルで100km走ってますので、それ以外の練習だと130km程度ということになります。
そういう意味では普段とほぼ変わらない内容です。

ここから来春にかけてはスピードに磨きをかけていく予定なので、練習頻度や距離には多少の変化がみられるかもしれません。

 

 

さて、話は少し変わりまして。

 

フルマラソンでサブ3(3時間を切ること)を達成するには、月間300kmの走行が目安であるという内容を多く目にします。
「どれくらい走っているのか?」を聞くことで相手の走力を探る様子を目にすることもあります。

 

しかし、距離を走ることで記録がついてくるというのは本当でしょうか?

 

 

確かにそれだけの距離を走りこめる人は、それなりの脚を作れていてチャンスは多いと思います。
故障しにくい基本は出来ているでしょうし、それだけ時間を捻出出来るということは生活のどこかを犠牲にしてでもトレーニングの時間を割いているという方が多いと思います。

 
とはいえ300kmを達成すれば誰でもできるのか、というと答えは間違いなくNoです。

 

サブ3達成者はランナーの3%程度と言われています。
恐らくこの中には実業団や学生などもカウントされているはずです。

つまり市民ランナーにおけるサブ3は市民ランナー人口に対して3%に満たないかなり高い壁であることが言えます。

 

今年の春にランナーを対象に行われたアンケートでは300km以上のランナーは5%以上で、中には600km以上走る人もいるようです。
この数字からも距離ありきである「距離信仰」には全く信憑性を感じません。

 

「300km以上走ったからどうにかなる」のではなく、

しっかりと準備した結果300kmを超えたのであれば、可能性は高くなると思います。

 

距離ありきでなく、あくまで結果論のはずです。
ところが、そこを勘違いしてしまい、「300kmも走ったのだから結果はついてくるだろう」と考えている人が少なくないことには驚かされます。

個人的には300kmという数字自体にも全く意味がないと思っていますが。

 

 

そのサブ3と、ウルトラマラソンの100kmでサブ10(10時間を切ること)が市民ランナーの大きな目標とされることがあります。

 

ちなみに、私はこの練習内容でウルトラのサブ10は達成できました。

サブ3も突破できるのか、距離信仰に真っ向勝負を挑みます。