JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。
休むことが大切であることは昨日の記事でも書きました。
とはいえ、これから秋になっていきランナーにとっては本格的なマラソンシーズンになっていきます。
エントリーをしている大会が近付いてくると、休むことが大切だと頭でわかっていても休むことに不安を覚えることはありますよね。
また雨が降っても組んだメニューをこなせる習慣があればいいですが、気温が下がってくる中で雨に濡れるとなると体調だけでなく、ウェアやシューズのケアも必要なので雨だと走らないようにしているランナーもいらっしゃると思います。
何もしないことで不安になる場合は、何かすればいいのです。
個人的にオススメなのは「回復に努める」こと。
努めるのです。努力が必要です。
ある意味、寝続けることも努力が必要ですが、あまり推奨はしません(笑)
足音や物音がうるさくならない範囲で、動的ストレッチをやってみましょう。
身体がどのように動くのか。
動きの種類や箇所で得手不得手があるか。
その動きをしたときに、どこの筋肉や関節を動かす必要があるのか。
こうして身体とゆっくり対話してみるのも、いいかもしれません。
この時取り入れてほしいのは、あなたが取り組んでいるスポーツの時に動かすポイントに刺激を入れられるストレッチです。
たとえば今はMLBで活躍する前田健太投手。
「マエケン体操」で有名になったこの動きですが、投手であれば全身から生み出すパワーを指先に伝える必要があるので、その通り道でもある肩周辺に刺激を入れる必要があるわけです。
ランニングでも肩周辺は重要なポイントです。
当然ですが、走るためには脚を使います。
脚の動きをよくすることも必要です。
この画像のように股関節はもちろんですが、脚の「動きの起点」を意識したストレッチをすることで、より楽な動きを引き出すことが出来ます。
一通りやるだけで、身体が温まってくると思います。
温まったところで静的ストレッチ。
今度は普段から酷使している筋肉をリラックス状態に持っていきます。
身体が硬いという方もいらっしゃるでしょう。
骨格や筋肉の質、その他いろいろと原因があるとは思いますが、大切なのは「気持ちよく伸ばす」ことです。
たとえば前屈。
この画像のように、膝を曲げればかろうじて足先を掴めるという方。要注意です。
ちょっと無理している動きは「痛気持ちいい」状態でしょう。この「『痛』きもちいい」が曲者なのです。
「痛み=危険信号」と体は本能的にとらえますので、防衛反応が起きてしまい逆に「緊張状態=硬い状態」になってしまうのです。
実は、強い刺激を入れれば入れるほど早く柔らかくなるということはありません。
ですので、あなたが気持ちよく感じる程度に、伸ばしたい部分を伸ばしてあげる。
これがポイントです。
日々の生活や仕事で、肩や首、腰など上半身中心に疲労を感じている方も多いと思います。
実はこういった疲労で可動域が知らずに制限されていることがあります。
身体は順応性が高いので、その制限を抱えていても力を発揮できるように良くも悪くも形状記憶をしてしまいます。
そこを庇いながら動くことで身体にゆがみが生じ、最悪の場合どこかに痛みが出てくるということも考えられます。
少しでも早くそういうリスクを減らすためにも、身体をリフレッシュする時間を取って上げられるようにしてください。
このように休んだ日にも、そして家の中であっても出来ることはあります。
そして回復することで身体も心もリフレッシュすることができ、次のトレーニングにも取り組もうという意識が強くなります。
身体の状態が良くなるだけでなく、気持ちも入ることで練習効率が上がることも期待できます。
軽く運動することで、仕事などのだるさが疲れに昇華して、身体が軽くなったような感覚になることはありませんか?
自宅で出来ること雨で走れない、あるいは走らない日にも「積極的な」休息を入れて明日に繋ぐ能動的な一日にしましょう。
急がば回れ。
休みを計画的に、あるいは目的を持って入れることが目標への近道になるでしょう。
ストレッチの具体例や練習メニューの組み立て方については、個別相談という形をとっております。
関心のある方はご一報ください。