たつのおとしご。

JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。

あなたは、今何か運動をしていますか?
ここに立ち寄ってくださっている方には、ランニングをされている方が少なくないと思います。

あなたが走る目的は何ですか?
速く走るため、仲間とつながりを持つため、負けたくない(見返す)から、減量のため、健康維持のため、終わった後のビールをおいしく飲むため(笑)・・・
まさに十人十色でしょう。

 

それぞれが目的達成のために、日々努力して行くことには変わりはありません。
しかし、その目的に向かって努力していく中で、プラスアルファの効果が得られるとしたら・・・嬉しくありませんか?
一粒で二度美味しい、ではないですが複数の効果が得られるとお得な気分になれるのではないでしょうか。
その効果のひとつとして私が注目している点は、「脳」です。

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ランニング等、身体を動かすと血流が良くなります。そして体温が上がり、汗をかきます。
この時血流が良くなるのは動かしている脚だけでなく、全身に反応が行き届きます。頭部も例外でなく脳の血流も良くなります。

全身の機能を司る「脳」には様々な部位がありますが、ランニングが特に作用するのが記憶に関係する海馬、そして集中力や思考に影響を及ぼす前頭前野です。

海馬は年齢と共に萎縮していくといわれていますが、筋肉と同じで刺激を加えていくことで維持、あるいは強化することが可能であるとも言われています。
神経細胞のシナプスが増え、細胞間の繋がりが強化される結果思い出すという作業にも効果が期待でき、記憶に関して総合的に効果をもたらします。

思考や創造の最高中枢ともいわれる前頭前野も同様です。
脳の司令塔の動きを活発にすることができ、判断力の向上も期待できるのです。

そしてこういった効果は、鬱や認知症と言った誰もが抱え得る症状の予防に役立ちます。

 

以前のブログでも紹介しましたが、意識することで効果は上がります。
「このような作用があるんだ」と自分の中で意識を持って行うことで、身体はますます反応を良くしてくれるでしょう。

 

ランニングということでお話ししましたが、身体に適度に刺激を入れながら行うことが大事です。
強度が高すぎる(走るスピードが速すぎる)場合は、走力アップには役立ってもこのような効果は小さくなるというのは頭に置いてください。
運動する習慣がない場合は、ウォーキングなど負荷の高くないものから少しずつ始めてみましょう。

 

そうはいっても適度な刺激がどれくらいなのかわからないという方も少なくないと思います。
また走るにしても、いきなり走っては刺激が強すぎますし、怪我のもとです。
怪我をしてしまっては楽しいはずもなく気分も落ちてしまいます。

しかし上手な体の使い方を体得できれば、あなただけの無理のない自然な動きとなり、体に余計な負荷がかかることが少なくなるため蓄積疲労による故障のリスクを減らすことが出来ます。

身体の使い方だけでなく、あなた自身の現状に合った強度がどれくらいかということも含めて疑問に思われた点があればご一報ください。

あなたが「問い合わせ」という一歩を踏み出すことで、今後の大きな前進に繋げられるようにあなたの力になりたいと思います。