「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛の野見山健治です。
平昌オリンピックがいよいよ本格的に盛り上がってきた感じがします。もちろん世界トップの選手が競い合うのでどの種目を見ても盛り上がるのですが、雰囲気としては日本選手が活躍するとそういう実感をしやすくなりますよね。
その中で印象的だったのが、日本人選手団最初のメダル獲得をしたフリースタイルスキー男子モーグルの原選手。
準決勝をトップ通過、そして決勝でも最終滑走者で見事3位となる攻めた滑りを見せてくれました。
銅メダル獲得おめでとうございます!
凄さは内にある
オリンピックに出場できるだけで、技術やそれを体現する身体は凄いのは言うまでもありませんが、私が印象に残ったのはメンタルです。
彼はスタート前に笑顔を見せたり、カメラに向かって軽いアピールをするほどのリラックス。
4年に1度しかないオリンピック。たったの20数秒という競技で人生が変わると言っても過言ではない状況。
そこで笑顔を出せるというのは、自信があったからに違いありません。
終わった後のインタビューでは「失敗する気がなかった」と言い切れるほどの万全の状態。
ここにたどり着くまでは想像できないほどのトレーニングと準備、調整を重ねてきていることでしょう。
私は以前、合唱に12年ほど取り組んでいたことがあります。
その時に先生方に言われたのは「練習でできないことは本番でできない」。
練習で考えなくても出来るくらい身体に染み付いて初めてスタートライン。
そして気持ちをしっかりと持つことで、その力を発揮できるんだと思っています。
彼がそういう意味でメンタルを良い方向に持って行けていたかもしれないというのは、私たちも学べるところではないでしょうか。
恐らく少なからず影響があったのではないかと思うのが、注目度の違い。
ジャンプの葛西選手や高梨選手、スピードスケートの小平選手、フィギュアスケートの羽生選手や宇野選手ほどの知名度はなかったと思います。
同じモーグルでもマスコミからのメダル期待値もそれほど高くなかった印象です。堀島選手の方が実績があったこともあり、原選手にはマスコミが偏ってなかったのでしょう。
それを「なにくそ」と自分の力に変えられるのは、本当に気持ちの強さが表れていると思いました。
日常のトレーニングの中で、「これは出来る」「ここはやってきた」という要素を1つずつ育てていく。
そしてそこに自信を持って本番に挑む。
大きな結果に繋げるためには、小さな積み重ねが必要だと感じました。
さぁ、今日から私たちも1つずつ積み重ねましょう。
やらないより、小さくてもやる方がきっと前に進めるから。