突き動かすもの。

JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。

コンディションも実力も同じ2人の選手がいたとします。
その二人の明暗を分ける要素になりうるものはなんでしょうか。

相性なども考えられますが、最も大きな要素は「メンタル」です。

 

4年に1度のオリンピックがリオデジャネイロで行われ、連日日本人選手の活躍が報じられています。
夏の風物詩のひとつでもある夏の甲子園でも日々熱戦を繰り広げています。

種目は違えど、全力でベストを尽くす選手たちの姿を見るとこちらも勇気をもらえます。

時期的に盛り上がっているこの2つを取り上げましたが、いずれも各地域のトップ(クラス)のチームや選手のみが出場することが出来ます。

 

甲子園を例に考えてみましょう。

各都道府県の代表になるには、地区予選を勝ち抜く必要があります。

当然地域により出場校数も違えば、レベルも違います。
とはいえ、予選を勝ち抜いた学校に弱いチームはありません。

それでも本大会を迎えると、相性やコンディションなどもありますが、大差がついてしまったりすることもあります。

また試合前の予想を覆す結果もよく起こります。

一つのプレーで試合の「流れ」が大きく変わり、劣勢を一気にひっくり返すというのは、プロ野球ではあまり見られない高校野球ならではの醍醐味だと思っています。

 

想像の域は超えませんが、そういう勢いに乗った時の選手の心理は…

wp-1470840398387.jpegいける!

まさにそんな状態なのではないかと思います。そして表情を見ると想像に易いですがきっと楽しんでいるでしょう。

 

少なくとも…

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ダメだ…

などと落ち込んだり、追い込まれて焦ったりという状態ではないと思います。

 

ポジティブな思考回路に入れた選手は、ますます勢いに乗り自分の力を出し切る、あるいは上回るパフォーマンスを見せる可能性が高くなります。

その逆だと、普段の力を出すことさえ難しくなってしまいます。

 

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脳がブレーキをかけているような状態です。

考え方ひとつで、身体のアクセルを踏めるのかブレーキをかけてしまうのか変わってしまうとしたら、アクセルを踏める方が断然いいと思われるのではないでしょうか。

 

対戦相手がいる場合は「相手」という不確定な要素が絡んできますが、それでも自分の力を出し切るということだけに絞って考えるならば、考え方だけで十分にコントロール可能です。

自分との闘いとなるタイムを競う種目や、スポーツではなくても自分だけの目標に対して、どのように考え、どうやって取り組むか。

そこには自分を勢いづかせるポイントがあったのです。

明日、その具体例を挙げてみたいと思います。