JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。
お客様とお話をする中で、気になったことがありました。
歩き方についてだったのですが、とある歩き方の専門家(?)に「O脚を改善するためには膝をつけるような意識で~」という内容のことを教わったということでした。
確かにその通りですし、そもそもそれが出来たらO脚ではありませんよね。
出来ないからO脚なのです。
話を直接聞いたわけではないので、言葉や内容は若干変化していると思うので鵜呑みにするわけではありませんが、膝からアプローチをかけようとしたのはほぼ間違いが無さそうでした。
膝に限らず、障害が出た場所を原因と特定するのは私は少し乱暴だと考えています。
それは足首かもしれないし、腰や姿勢が原因かもしれない。もしかすると複合的な何かが引き起こしているかもしれない。
極端な話、肩や頭が関係している可能性がゼロとも言い切れない。
全体をしっかりと見ること。まずはそれが大事ではないでしょうか。
そして色々なアプローチがあるとは思いますが、私は根本の方をなるべく変えていきたいと思います。
というのも、身体の中心から離れた部分を改善したとしても、軸となる部分が変わっていなければいずれは元に戻ってしまう可能性があるからです。
たとえば今回の膝であれば、脚を動かすための上半身の姿勢や骨盤の角度、股関節の可動域などの軸となる部分を変えていけば、少なからず末端である脚の方には変化が出ます。
直接の原因でなかったとしても、今よりは改善させることが出来ます。
そこから生活習慣やクセなどを見て、微調整をかけていくことで変化は見られます。
「木も見て森も見る」というスタンスです。
もちろん医師ではないので診断を下すことは出来ませんし、絶対に間違いがないとも言い切れません。
ただその可能性に気付くことは出来ます。
もし練習会などにいらっしゃる際に、何かしら悩みなどをお持ちの方がいらっしゃれば遠慮なくぶつけてください。
しっかりとお話をさせていただきます。
最後に…本当に真意が伝わるかというのが変わってくるので、やはり伝え方は大事だなと実感しました。
自分自身もさらに気を引き締めていきます。