JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。
食事に関してあなたが気にかけていることはありますか?
気になる人が多いポイントは、食べる量、種類、時間帯といったところでしょうか。
しかし、その気にかけたことが体の不調をもたらしているとしたら本末転倒ですよね。
先日の記事でも触れたウェアの件やトレーニング内容だけでなく、食事に関してもその目的に合ったものであるほうがより効果が望めます。
参考:使いすぎは逆効果?
いろいろ摂ろう
ランニングに関して言えば、一定の時間は走り続ける(身体を動かし続ける)ことが求められます。
どんなにパワーや瞬発力があっても、ある程度の持久力は必要です。
食事に関しては、さまざまな情報が流れており「○○制限」や「△△さえ取ればいい」と言うようなことを目にすることもあります。
確かに、そういったものには効果はあるかもしれません。しかし、健康な体があってのことです。
たとえば、「ビタミンCが体にいいよ」と言われた場合に、ビタミンCだけひたすら摂ったとしても健康になるのは難しいです。
なぜなら、色々な栄養素はお互いに補い合って、一緒に取り込むことで吸収を良くしたり、相乗効果を生み出したりするからです。
食べることが好きということもありますが、私がオススメしたいのは「バランスよく食べること」です。
5大栄養素という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、糖質・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル、これらをバランスよく摂ることで身体の土台をつくることが出来ます。
食べることがスタート
糖質カットなる言葉を聞くことがあります。
この手法は世間でいうところの「ダイエット」で効果をもたらすと言われています。
本来の「diet」が持つ意味とは違うのに、日本語訳するときにはダイエットと訳されるため、意味が変わってきてますね。
それはここでは深く掘り下げないとして、糖質は簡単に言うとエネルギー源です。
ご飯やパン、パスタなど主食となるものですね。
またバナナなどの果物でも摂ることが出来ます。
エネルギー源を取らないで動こうなんて、ガソリン抜いて車を走らせようとするようなものです。
食べることがスタートなのです。
減量したい人も、効果的に燃やしたいのなら食べる必要があります。
キャンプで火起こしをするときに、炭に着火させるために燃えやすい木屑や枝、紙などを使いますよね。
少量で良いので食べて摂取した糖質は、燃やしたい脂肪に火をつけるための着火剤になるのです。
そして一旦火がついてしまえば、安定して燃え続けてくれるでしょう。
またランナーは、エネルギーに変える働きを促すビタミンB1、B2なども充実させて欲しいところです。
B1は豚肉などに多いです。玉ねぎと一緒に食べることでさらに吸収が良くなります。
B2は豚肉、牛肉にも含まれています。肉ばかりの主菜だらけになってしまうので、副菜になりそうな納豆や卵などにしてみましょう。
ランナーは男女を問わず、貧血の症状が出ることが多いです。
鉄分を補給したいところですが、ここでもビタミンCと合わせることで効果アップが期待できます。
ポイントを簡単に挙げましたが、簡単に言うと「いろいろ食べよう」ということです。
種類が増えたら、1品ずつの量を減らせばよいのです。
食事を全てを管理しようとするのは難しいですし、何より食べることが楽しみではなくなってしまうかもしれません。
知っておくこと。
その知識が、ちょっとしたときに「食べたい」という衝動を覚えたときに、何を食べると効果がありそうかと教えてくれることでしょう。
もし何かの目的があって食事をどうすれば良いか知りたい、あるいはこの食材を使ったレシピを知りたいという方がいらしたら、調理師、そしてスポーツフードアドバイザーとしてメニューを提案することも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。