チョコレートは太りやすい?

JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。

 

 

昨日はバレンタインデーでした。

今では昔のように「愛の告白」をする日という認識ではなくなってきて、最近では友チョコや自分チョコなど楽しむための口実(と言ったら怒られるでしょうか)になっているような気さえします。

 

もらうことが出来たらもちろん嬉しいですし、自分のためにちょっとした贅沢というのもいいですよね。

たとえ企業戦略に乗せられているという実感があったとしても、あえて乗ってやろうとさえ思います(笑)

 

 

バレンタインとは?

その起源には諸説ありますが、その中の一説によるとバレンタインデーは司祭が殉教した日となっています。

当時のローマ皇帝は結婚をすると兵士の士気が下がるとして、婚姻を禁止。
それを悲しむ兵士を憐れみ、皇帝の命令に反して結婚式を行っていたバレンタイン司祭が処刑をされた日ということです。

 

日本では昭和30年代に様々なキャンペーンなどでチョコレートを積極的に売り出す販売戦略を進めた結果、「女性から男性に」という現在の形になったと言われています。

 

今では多少形を変えてはいますが、バレンタインデー=チョコレートという図式は簡単には崩れないほど伝統になっています。

 

歴史はどうあれ、この時期にチョコレートというのはある意味的を得ていると感じます。

チョコレートに旬?

チョコレートの原料であるカカオは、年に2回ほどの収穫期があります。

 

原料が比較的年中流通しているカカオですが、それを加工して作るナチュラルチョコレートには純正カカオバターが必須です。
そのカカオバターが気温の変化に弱く溶けやすいため気温の低い秋冬しか出回らないのです。

そういう意味で、純正チョコレートは冬が旬だと言えます。実は季節商品なのです。

 

一般のチョコレートはいつも手に入りますが、年中安定して作りやすくするために植物油脂や乳化剤などを使用しているんですね。

 

 

その効果は?

ではチョコレートは冬が旬だとして、食べると身体にはどのような効果があるのでしょうか。

 

今日の表題ですが、結論から言うとチョコレートそのものは太りやすいものではありません。

 

太りやすいものと思われていますが、チョコレート自体に含まれるエピカテキンというポリフェノールの一種は筋肉を増やし体重を減らす効果があるとも言われています。

脂肪の蓄積を抑えるため、むしろ生活習慣病の予防に役立つのです。

 

実はチョコレートの成分というよりも、商品化する際に加えられる砂糖が太りやすい原因であることを覚えておいてください。

 

カカオポリフェノールの抗酸化作用は血管トラブルのリスクを下げます。

 

苦味成分のテオブロミンは自律神経の調節や血流に効果をもたらし脳にも働きかけるため、リラックス効果や集中力アップなどが期待できます。

 

カルシウムや鉄分、マグネシウム、そして亜鉛などのミネラルも含まれています。

他にも整腸作用や冷え症の緩和なども期待できる、まさに健康食ともいえるのです。

 

 

買う時のポイントは、カカオ含有量がなるべく高いものにすることです。

当然ながら高いものは多くの成分を保っているからです。

 

 

ただし先ほども触れましたように、一般に出回っているものに関しては砂糖が多く含まれています。

ビターチョコでも、苦味を気にせず食べやすくするために多めに砂糖は使われている商品も多いです。

 

身体によいので、と食べ過ぎては余分な成分の方が過剰摂取になり良い効果を相殺してカロリーオーバーになったりしてしまします。

 

たとえ砂糖控えめのものであっても、過剰摂取は強い利尿作用や興奮状態を引き起こす恐れがあるのでほどほどに。

 

カカオの含有量が大きいものは、一口サイズに個包装されているものが多いです。それには食べ過ぎないようにする、という意味も含まれているのかもしれません。

 

 

チョコレートに限らず、どんなに身体に良いものであってもそればかり食べていては良いはずはありません。

バランスよく色々なものを取り入れて、偏らないように気をつけていただきましょう。