JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。
あなたは足の指を開くことは出来ますか?
私は以前全く出来ませんでした。
小指が人より短いということもあるのですが、指が地面に触れている感覚はほとんどなく、実際に調べてみても足の指に体重がかかっていないような状態でした。
足指がつかないと何が起こるの?
では足の指がつかないような状態だとどういうことが起こりうるのでしょうか。
指を動かすためには、特に膝下の色々な筋肉を動かす必要があります。
逆に言うと、足指を動かせないということはその筋肉を操る能力が高くないことを意味しています。
つまり筋肉が動く機会が少なくなってしまうため、血流が悪くなりやすく、「冷え」を引き起こしたりします。
同時にリンパの流れも良くならないので、むくみの原因になることもあります。
また足指がしっかり地面につけることが出来なければ、接地の時のバランスがとりにくくなります。
結果的に違う場所に負荷がかかり、膝や足首などの関節、筋肉に影響を及ぼし、良くない姿勢へとなっていくことが考えられます。
具体的な対策
足裏やふくらはぎなど筋肉の多い部分は「第二の心臓」とも呼ばれます。身体の血流に大きな影響を持つからです。
心臓が意識して動かせないのに対して、足は意識して動かすことが出来ます。
心臓が下半身に送った血液は、ポンプのような動きで心臓に送り返してあげないといけません。
ところが、足は下にありますし、重力も影響します。
立っていることが多い私たちが重力に逆らって血液を心臓に送り返すためには、足の筋肉を活発にさせることが必要なのです。
では、どのようなことをすれば改善が出来るでしょうか。
この画像のように、足の指の間に手の指を入れて開いてください。
そして、余裕があるようならそのまま足首をぐるぐると回します。
こうすることで、まずは足の指が開く感覚を覚えさせます。
次に指1本ずつ、動かしてみましょう。ほぐすように、ゆっくりと動かします。
足指、足裏の刺激のためにも「タオルギャザー」と呼ばれるような、タオルを指でたぐりよせるような動きも有効です。
私は地道にこのような動きを行うように心がけた結果、自分の意志で指だけ動かせるようになりました。
足がスッキリするだけでなく、頭もスッキリするような気がします。血流のせいでしょうか。
道具を利用することも有効かもしれません。
走るときには、ソックスを履く方が圧倒的に多いと思いますが、5本指ソックスだったり、hitoeのような足の感覚をしっかりと味わえるシューズは足の動きをサポートすることが出来るアイテムの一つだと思います。
5本指ソックスなどランニング用のソックスとしては、tabio(タビオ)などが有名ですよね。
他にもいろいろあるので、食わず嫌いならぬ「履かず嫌い」であれば一度試してみてはいかがでしょうか。
足の指をしっかりと操って、より健康に、バランスよく運動を続けていきたいですね。