靴ひもの結び方。

JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。

 

 

あなたは靴を履いていますか?

 

ほとんどの方は履いていると答えるでしょう。

しかし、本当にきちんと履いていると言えるでしょうか。

 

 

靴「履いて」ますか?

今日は、先日の靴の選び方についてに続きまして、履き方です。

「靴の履き方なんて聞かなくても知っている」

 

ほとんど全員がそう思われるでしょう。

しかし、足元を見ていると確かに靴は履いていますが、「靴に足を入れている」という感じの方がいるのは事実です。

 

人の身体は、良くも悪くも順応性が高く出来ています。

良くない習慣がついている場合は、それに合わせてしまいます。靴に関して言えば、毎日履くものですから、それが体に及ぼす影響は決して小さくないことは想像できるのではないでしょうか。

 

それでは、私が意識しているいくつかのポイントを書いていきます。

 

履き方の手順

では私が推奨する履き方を紹介します。

①靴に足を入れる時に、靴ひもを緩めます。

※このとき、手前だけで済ますのではなく、先の方まで緩めてください。

毎回やるのは面倒に思えるかもしれませんが、ずっと付き合う足や身体のためです。

 

 

②足を入れていきます。

※かかとの部分がつぶれないように履きましょう。踵を踏むなんて言語道断です!

せっかく高いシューズを手にしているのですから、大事に扱いましょうね。

 

踵をつぶすまでいかなくても、履くときに踵に軽く体重を乗せてから足を入れる人を見ますが、そうすると「ヒールカップ」と呼ばれる踵の部位に圧力がかかり、形状に影響を及ぼす可能性が出てきます。

結果としてサポート力が落ちてしまうかもしれませんので、あなたの実力を出し切れなくなるかもしれません。

 

 

③踵に合わせます。

軽くトントンと踵で地面を叩くようにするとしっかりとはまります。

 

 

④靴ひもを締めていきます。

緩めた先の方から締めていきます。

画像のように、真横に引っ張るように締めていきます。

 

この時、先の部分はしっかりと締めて、一番高い甲の部分は気持ち緩めに、そして最後はまた締めるというように圧力を変えます。

 

 

⑤結びにかかります。

まず普通に一回結びます。

 

この時に、少し爪先立ちにしましょう。

なぜかというと、走るときには画像のようにつま先の方で屈曲します。

その状況になるべく近い形で結ぶことで、シューズの中で足が「あそぶ」状態を回避できるからです。

 

⑥蝶々結びをします。

普通の蝶々結びではほどけてしまう恐れがあるので、2重にします。

 

次の画像を参考にしてください。

一度目で作った輪を、中心の空間にもう一度通します。

 

 

⑦仕上げでしっかりと結びます。

この状態から「きゅっと」絞れば、出来上がり!

 

 

 

飛び出した部分が気になる方は、このように紐の中に入れてしまえば踏まれる恐れもなくなります。

 

 

 

もちろん結び方はひとつではありませんし、どれが正解というわけでもありませんが、私はこれを行うことで靴ひもがほどけたり、マメや爪などのトラブルに直面することはなくなりました。

参考程度にお試しください。

 

 

今回はランニングシューズを例に挙げましたが、日常の靴ひものある靴はきちんと結び直して履くのが良いのは間違いありません。

足元から見直して、バランスのとれた身体を目指しましょう。

 

 

最後に、もう一度聞きます。

あなたは「靴を履いて」いますか?