5分の壁。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

マラソン大会はエントリーすれば出られる(抽選も含む)ものだけではなく、走るために一定の記録を持っていることが必要とされるものがあります。
その中でも国内でびわ湖毎日マラソンとならんで高い基準を求めているのが福岡国際マラソン。

2019年大会のスタート

 

私自身が福岡出身でコースの近くに住んでいたこともあって、非常に身近に、そして憧れとして見ていた大会です。2000年に藤田敦史さんが当時の日本記録をこのレースで出したとき、見ながらウルウルしていたのが昨日のようです(笑)

 

 

その参加基準タイムは2019年の場合、過去2年以内にフルマラソン2時間35分以内という記録を持っていることが求められました(他に30km、ハーフの基準もあります)。これだけでも十分にレベルが高くエリートランナーが集まる大会ということはわかるかと思います。

ちなみに2016年に一気に5分基準タイムが上げられました。おそらく参加者が増えてきたことが影響したと思われますが、これは「えげつない」引き上げ方です。たとえばフル4~5時間の記録であれば調子や天候、気分だけでも5分変わることは良くありますが、この次元での5分はとてつもなく高い壁。1kmあたり7秒という高い壁に泣いた選手は多いと思われます。

 
東京オリンピックに向けた選考会レースMGCにもなっていたこの大会は、ここ数年は実業団選手を中心に約500名ほどが参加をしています。

 

今年の参加基準

今年はコロナの影響で大会はどうなるのか?と思っていましたが、ついに方針が発表されました。
今年の参加基準は以下の通りです。
・フルマラソン2時間25分以内の記録を持っており、かつ上位80名まで
・ハーフマラソン1時間4分以内、かつ上位10名まで
・主催者の推薦・招待選手

 

厳しいっ!
例年でも十分厳しいのに、10分も上がってる!ハーフは6分も…しかもその基準をクリアしていても記録上位者でなければ走れないのです。2時間24分くらいのランナーはよっぽどじゃなければ参加は難しいでしょうね…

 

規模を縮小するための措置として仕方のないことですが、これは厳しい。おそらく全体では100名程度の参加になるでしょう。選りすぐられたことで、ここ数年の記録や結果を考えても国内のトップを争う戦いとなると言っても過言ではありません。

 

 

今はどんな形であっても、工夫をしながら成功例を積み重ねていくことしかありません。そうすることで周囲の理解も進むはずです。
その成功を生かしながら対策を取って、一般ランナーも参加できるような大会がまた増えてくる流れに繋がってほしいと願います。

 

 

ちなみに9月14日13時から申し込み開始のようです。どんな選手が集まるのか、開催される前提ですが楽しみです。

 

 

まぁ、今の私には到底手の届かない大会ということだけは間違いありません(笑)