勢い。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

陸上ナイトゲームズイン福井「9.98CUP」のほか記録会が行われました。先日のセイコーゴールデングランプリもそうですが、選手たちが活躍できる場がある日常が「特別」であることを感じています(参考記事:その勢いは加速する)。

 

今大会で際立っていたのは女子100mハードル。先日も13秒03の好記録を残した寺田明日香選手は予選12秒92、決勝12秒93(※いずれも追い風参考記録)と好調を維持。その寺田選手を上回ったのは青木益未選手。12秒87で優勝をしました。ちなみに日本記録は寺田選手の12秒97。追い風参考記録ながら、高いレベルでの争いは見ていて非常にわくわくします。

 

男子100mではケンブリッジ飛鳥選手が10秒03の自己新で優勝。予選でも10秒05と自己新。続けて更新ということも凄いですが、先日の大会でも10秒11と一時期の状態から脱却し、好調を維持。その陰にはトレーナーを代えての肉体改造があるのかもしれません。本人も「体重が絞れて身体を思い通りに動かせるようになったイメージ」と話しています。感覚と体、そして気持ちがピッタリ合えば日本人4人目の公式記録での9秒台も見えてくるかもしれません。
合わせて先日優勝をした桐生選手もこの日は10秒0台を2本そろえました。高い次元での安定感は、日本人選手の中では際立っています。

 

男子110mハードルも日本記録まで0.02秒の歴代2位、女子100mでも大会記録が出るなど、トラックも含めてコンディションの向上も影響している可能性もありますが、高いレベルで切磋琢磨できると全体の押し上げには繋がります。今後、この勢いに乗ってもっと盛り上がってほしい。

 

この勢いに乗ってほしいですが、大会そのものがなくなったら勢いも何もあったものじゃありません。

盛り上がれる場となる大会が、これからも無事に開催できますように。
私たちはそのためにも無謀な行動を極力避けていく必要があるかもしれません。どこかで拡がるとその影響は予想できませんから。