「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。
昨日の記事でも触れたとおり、田中希実選手が日本記録を更新しました(参考記事:その勢いは加速する)。
その中で当初想定していたシューズとは違うものを使用したことには触れたのですが、思った以上に混乱があったということがわかりました。
記事の文面だけを見ていくと、チームは把握した上で当初使用しようとしていたシューズが基準内であると判断したとのこと。ところが直前での計測で、そのシューズが先日変えられた規定に合わないことがわかり急遽変更を余儀なくされたようです(参考記事:そりゃないよ)。
田中選手のチームメイトは持ち合わせた代わりのシューズに履き替え、田中選手はコーチが宿舎まで取りに行くことで何とか大会を走ることができました。どの選手も今回はたまたま代わりのシューズが間に合ったからよかったものの、最悪出走できなかったり、走っても失格になるという最悪のケースもあり得たわけです。
今回は無事に(?)走れたからよかったですが、「あーよかった」で終わらせてはいけないと思うのです。
チームの関係者は素人ではないはず。選手も含めて確認が十分でなかった可能性もありますが、判断ミスをしてしまうような微妙なケースも十分あるということを意味しています。
選手も現場もルールに変更があったことは知っています。その人たちでも判断に迷う場合が十分に想定されることが読み取れます。
こんな現場を混乱させる変更は、いったいどうなんでしょう?
選手が対応していないものを選んだことは調査が甘いという人もいるかもしれませんが、わかりにくくしていることが問題だと思うのです。しかも突然な変更であったにもかかわらず、です。
少なくとも現場を考えた変更とは言えません。選手のことを考えてほしいです。変わったもの(決まったこと)は仕方がないですが、利権やらなんやらが言われていますが何があっても現場のことは第一に考えてほしいものです。
メーカーは販売の時点で「新基準対応」とかそうじゃないとか、明確に示したりということが場合によっては必要なのかもしれません。
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