理解して必要な時に。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

緊急事態宣言が解除された地域もありますが、それは安全を意味しているわけではないということをどれだけの方が意識できているでしょうか。
解除されていない地域も含めて、生活を戻していく中でも気にすることのできるケアは必要だと思います。

 

その中の一つとして今回注目を浴びる形になった(?)のがランナーのマスク問題。使い方によっては、生かす可能性を上げることはできます(参考記事:マスクを武器にする)。

しかし、ここまで気温が上がってくると苦しい。もうほとんどの地域では日中マスクをつけるとかなりの暑さを感じることと思います。

 

不快感があるだけなら、好きなことするんだから我慢せいよと言えるのですが、それだけでなく安全面が脅かされます。実際に中国ではマスクをしての運動で数名亡くなったという記事を目にしました。その中には医療用のマスクという事例もあったようですので、一般の人にも共通かというと疑問ではあります。ただ危険性があるということだけは間違いないでしょう。

 

マスクによる変化

まずマスクを着用する目的は、自分からの飛沫を抑えることが主となります。また手で鼻や口を触る回数を減らすことに繋がるという点でウイルスの侵入を防ぐ可能性は多少上がるものと思われます。外からのウイルスを妨げられるだけの性能を持ったマスクは出回っていないでしょう。

 

そんなマスクをして走ると何が起こるか。

 

単純に呼吸を阻害するので、呼吸筋・肺などに負荷がかかります。その状態でも身体が必要とする酸素の量は変わらないので、その機能を高めることにはつながる可能性があります。(※高地トレーニングとは作用が異なるので注意)
これはメリットですね。

 

 

一方、負荷がかかるということはそれだけ熱を発するということです。
それだけでなく、呼吸によって生まれる温かい空気がマスクの内側にこもり熱を感じやすくなります。そもそも外に吐き出せる空気の量が減ります。

 

一度は経験があると思いますが、高熱を出したときを思い出してください。
息が浅く、早くなりませんでしたか?

 

あれは呼吸によって身体の水分などを利用して熱を下げるための作用です。つまり息を吐くこと自体が体内の熱を放出することに繋がるのです。この点、犬の呼吸と似ているかもしれません。

 

一度に吸える空気の量が減るため、呼吸の回数が増える。それに伴い水分の放出が増える。しかし、マスクがその蒸発を防ぐことでうまく熱を発することができなくなるんです。

危険性はないという方もいるようですが、私はあると考えます。

 

 

通常のトレーニングをするという観点で行くと、デメリットの方が圧倒的に多いと言えるでしょう。

 

出来ることを

人がいない場所や時間を選ぶことができない人もいらっしゃるでしょう。その場合はマスクは必要です。気遣いをする気もない自己満足ランナーにはなってほしくないですから。

 

ランニングをできること自体が、一人で出来るようで出来ないんです。このことに気づいてほしい。

  

 

マスクをつける場合には、先に挙げた理由から強度を低くすることが大事なポイントとなります。
走り慣れていないほどのゆっくりしたペースで、じっくりと走る。それは十分な刺激になります。普段通りでさえ呼吸は上がると思いますので、この点は努力が必要な方が多いでしょう。取り組んでいないこと=成長の素です。

 

くれぐれもダッシュなどは避けましょう。生き急ぐことはないです。

 

 

マスクは状況によっては必要だと思いますが、人がいない場所・時間帯なら必要ないでしょう。持って行っておいて、すれ違う可能性がある場所だけつけておけば問題はないはずです。
ランナーに限らず、マスクしていない=悪のような印象操作をされていますが、「マスクをすること」が目的にならないようにしたいですね。

 

 

自分一人くらいいいだろう、という考えが「ランナー」というカテゴリーに対する冷たい目線に繋がり得るということは頭に入れて行動していきましょう。

また大会などが気持ちよくできるようになるために。

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