一時代を作った名将。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

陸上女子の長距離を盛り上げた立役者である小出監督(今回もあえてこの呼び名で書きます)が亡くなったとのこと。(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190424-04240773-nksports-spo

 つい先日、現場からは離れるというような報道を目にしたばかりでした。(参考記事:名伯楽が。)きっと落ち着いたら、正式じゃなくても現場で指導をしたりしていくんだろうな…とか思っていたので、突然の訃報にただ驚くばかりです。

入院をされる前には「いい人生だった」と親族と話していたそうです。このように言えるというのは全員が出来ることではないでしょう。振り返った時に自分がそう言える生き方を出来ているか。考えさせられます。

 

よく耳にする小出監督の指導法は、個のやる気を引き出すために相手に合わせて変えていくような手法が多かったようです。叱って伸びるタイプ、褒めて伸ばすタイプなど選手にもいろいろいますよね。見極める目とそれを引き出す能力というのは簡単には身につきませんから、本当に凄い指導者だったと思います。そこに常識を打ち破るメニューや科学的な取り組みなどを織り交ぜて、指導に携わった選手たちを世界と戦えるところまで伸ばしていきました。彼がいなかったら、日本の女子マラソンが世界で勝つ姿などなかったかもしれません。

もちろん成功ばかりではなかったとは思いますが、良い印象と実績を残していったその足跡は凄いの一言。

 

私は2度ほど少しお話をさせていただいたくらいでしたが、本当に気さくでいろいろと話してくださる優しい人と言う印象でした。そして豪快に笑う笑顔が印象的でした。東京オリンピックの競技場で笑っているその姿を見たかった。

ご冥福をお祈りします。