「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。
10月28日に行われたバレンシアハーフマラソンにおいて、ハーフマラソン(男子)の世界記録が誕生しました。知っていましたか?凄い記録なのに、やはり(マスコミの)注目度によって大きく扱いが違うので、知らない方も多いかと。
達成したのは、ケニアのアブラハム・キプタム選手。タイムは58分18秒。
このタイム、単純に平均ペースを出すと1km2分45秒ほど。100mだと16.6秒。ランニングのトレーニングをしていない成人男性であれば、200mついていければいい方じゃないでしょうか。
こんなスピードで21km走ってしまうのです。もうね、想像さえできません。そのまま平均で走ったとして10kmは27分38秒。ちなみに、10000mの日本記録は27分29秒。それに匹敵するスピードで倍以上を走りきる。まさに異次元。
今回のレースにおける実際のペースは、前半10kmを28分2秒。後半10kmを27分15秒!想像できないレベルだからこそ「世界記録」なんですよね。それにしてもすごい。
ハーフマラソンはオリンピックの種目に入っていないことから、強化対象としてはあまり力が入っていない気がします。でも世界記録とまではいかないにしろ、近い次元でのスピードに対抗する努力をしなければ、フルマラソンでも難しいのではないでしょうか。
今のルールではフルマラソンで日本記録を出せば1億円が報奨金として出ます。だったら、ハーフの日本記録にも1000万くらいの設定は出来ないものだろうか。というか全ての種目に関して、これに近いものを作っていけば、もっと選手のモチベーションも周囲の注目度も上がってくるのではないでしょうか。
金メダルを取っても数十万とか数百万とか…アスリートは別にお金のためにやっているわけじゃないにしろ、短い選手生命の中でそういうものがあってもいいのではないかと思ってしまいます。目に見える夢もあっていいのではないでしょうか。
…蛇足。
報奨金も出るわけがありませんし、大した記録でもありませんが。来週末に自分のフルマラソンの記録を更新できるように、頑張ってきます。
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