「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。
先日まで行われていたパンパシフィック水泳選手権大会。日本勢の活躍が光りました。実績のありつつも最近は世界の舞台で輝けなかった選手が息を吹き返し、新たな顔も堂々としたパフォーマンスを発揮していたように思えます。
その中でも特に池江選手。今大会の個人では200m自由形で銀、100mバタフライで金とメダルを獲得しました。
国内では出場全種目で日本新記録を出して勝つこともあるなど、圧倒的な強さを誇っていますが、意外なことに国際大会でのメダルは今までに取れていなかったのです。(と言ってもまだ18歳なので、すでにこのレベルにいること自体が驚異的なのですが)
彼女は国内で勝ってもどんな記録を出しても、満足している様子はほとんどありません。どのコメントでもまだまだ上を目指しているというのが伝わってきます。他の選手と競っているわけではなく、自分自身の中での感覚通りに動けたらおのずと世界のトップに立てるという手応えのようなものがあるのかもしれません。
上を見る
確実にひとつひとつこなす場合には足元を見るというように、何をするにしても目線と言うのはすごく大事になってきます。
その時、向上心をかきたてるには上に目標を持っている方が気持ちが入りやすいという方が多いのではないでしょうか。
それはただ上を見ていればいいというわけではリスクがあります。物理的に見ていても首が痛くなりますし、気持ちが疲れてしまうこともあるでしょう。
そういう時こそ、自分自身の中で「これはまだできる」「ここがもう少し」というように自らに目を向ける。そしてそれを高めていくことで結果的にひとつ上の段階に上がれるというのが、一つ先、さらに先を見据えたときに抵抗になりにくいのではないかと考えています。
競争心がある場合に誰かに勝ちたいと思うのは当然です。そこにもメリットは確かにあります。でもそれが全てになってしまったら、目標を失ってしまうことも出てきてしまいます。
しかし、目線が自らにも向いていて目指す「何か」を自分の中に作れていれば、常に次の目標を立てることが出来ます。
一概には言えませんが、自分の中に相手を見つけられている人は、どちらかというと強い印象です。それが仕事であっても趣味であっても、気持ちが折れずに戦い続けられる方が多いような気がします。
一度自身に目を向けてみるというのも良いかもしれません。