その発言から学ぶ。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛の野見山健治です。

 

平昌オリンピック、日本での人気種目が行われていることもありいい意味で盛り上がってきている気がします。

その人気の筆頭ともいえるであろうフィギュアスケート。

 

今日、男子のフリーが行われました。

有力選手が数多く出場する中で、最も注目されていた1人は何と言っても羽生結弦選手。昨年11月に右足首靭帯損傷という大怪我を負ってしまい、その後の大会を全て欠場。

オリンピック本番が復帰戦という状況。

 

本人の中で不安がないということはなかったでしょう。

それでも彼は会見で「不安要素はない」というコメントをしていました。

 

 

今の状態を見極める力

この不安要素はないという言葉には、「ひたすらやるべきことをこなし、もう」不安要素はない」と言う言葉が添えられていました。

 

彼が怪我を負う前に想像していた理想とする演技にはおそらく届いていなかったでしょう。

 

それでも「今」何が出来るかを冷静に見つめ、それをひたすらにこなす。スケートは出来なくても陸上できたことや考えられたことがあると発言していましたが、そういう視点を持てたことが凄いことだと思います。

そして回復した状態を見極め、この状態で出来るベストはなんだろうかと考える。

 

 

そういった「ベストを出す」という強い意志を基に演技の構成なども改めていったのでしょう。

完成度に自信があるものを揃えるということが、落ち着きを生み出したと思います。

演技が始まる直前の表情は、かたさはないように感じました。

 

そして圧巻の演技。終盤には少し勢いがなくなってきたようにも感じましたが、しっかりと持ちこたえました。

 

彼は前回大会のソチで金メダルに輝きましたが、その時のミスが今の自分を作っているという主旨の発言をしていました。

今回の演技は、そういう意味ではミスを最小限にとどめ納得の演技だったのではないでしょうか。

結果は66年ぶりの連覇となる金メダル!素晴らしい演技でした!

 

おめでとうございます!

 

 

私たちの調整

私たちも市民ランナーとしてマラソン大会に出場したりします。

その準備段階で、怪我をしたり、思い通りにトレーニングが出来なかったりすることは誰にでもあります。

 

そんな時に「理想の自分」を追い求めてばかりいると、焦りが募るだけでなくさらなる故障を呼び込んでしまうかもしれません。

調整が遅れているのは事実である、ということをしっかりと受け止めましょう。

そして今出来ることを再構築。

 

走れないのであれば、走らないトレーニングを取り入れたり、栄養や疲労を残さない生活を心がけるということで、走れるようになったときの準備をすることはできます。

 

焦らないことが、逆に成長のきっかけになるかもしれません。

 

少なくとも「今のベスト」を出すということにはつながっていきます。

その方がきっと満足感も得られるでしょうし、今後に繋がります。

 

彼の演技に感動するばかりでなく、是非その考え方なども取り入れていきたいですね。