立ち姿勢の意識(補足)。

JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。

先日のセミナー内にて、一部紹介できなかった動きがありました。参加していただいた皆様申し訳ございませんでした。

残念ながら全ての方にお伝えすることは不可能ですが、一人でも多くにお伝えしたいので、その点補足いたします。

 

立つときの姿勢と意識に関してです。

地面に対して骨で立つような意識が実践できている場合(A)
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立ったまま、つま先に力を入れた場合(B)
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(A)は地面に対して垂直に立ち余計な力が入らない状態で立てているのに対して、(B)ではつま先にぐっと力を加えた結果、そこから逆噴射のように力が働いてしまっています。※写真の青矢印参照。

これが何を意味するかというと、つま先で蹴りだすという意識を強く持ってしまうと前に進むのとは反する力が働き余計なエネルギーを要するということになります。
サイドブレーキをかけたままアクセル踏んでるようなイメージでしょうか。

決して効率的な動きとは思えません。

 

 

また立ち方のイメージをお伝えしました。

以下4枚の写真はその時実践出来なかった動きのイメージです。
(1)重心が踵に乗り、頭・肩・お尻(の上部)がほぼ一直線上。20160808092350.jpg

無理なく立つことが出来ています。

(2)猫背。20160808093024.jpg

現代人によくありがちな姿勢ですが、青矢印に見られるように肩と頭が前に出てしまっています。
頭は非常に重い部位ですので、それを支えるために身体の筋肉が働かせる必要があります。
結果としてどこか緊張状態になり、全身のリラックス状態を阻害します。

 

(3)反り腰。20160808093250.jpg

女性によくみられる姿勢です。胸を張るのは悪くないのですが、無理に骨盤を前傾させてしまっているため腰に大きな負担がかかります。
写真内の青矢印のように、少し腰もラインから離れてしまっています。また同時に筋肉も緊張状態になります。

 

(4)一見力を抜いた姿勢。20160808093447.jpg

腰回りを必要以上に脱力したため、「締まりのない」姿勢となっています。
頭は踵の上にあるのですが、肩から前に進むような形になり体を上手に操ることが難しくなります。

 

以上のような動きは、大事なポイントを逃してしまうと、形からやろうとしてしまいがちです。
その結果、違和感や無理のある体勢になってしまい、継続する気が失せてしまいます。しかし、きちんと順を追って実行できれば自然な動きとなり楽な立ち方に変わってきます。

 

このような動きのポイントなども、あなたの体に合った意識の方法で動けるようアドバイスするためにも直接動きを見たり、お話を伺うことが必要です。
その他、走り方や食事といった面でのご相談も承ります。

あなたのお問い合わせ、お待ちしております。