地位が人を作る。

JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。

 

今場所から、2003年に引退した貴乃花以来の日本人横綱となった稀勢の里。

序盤から周囲の過剰とも思えるほどの期待と歓声を受けていました。

 

今までは長く大関を務め、その間も高い勝率と安定した成績を残し続けていましたが今年の初場所まで優勝には届きませんでした。

その要因として、序盤での番付的に格下力士への取りこぼしと「期待された時の脆さ」がありました。

 

特に脆さ。

終盤まで優勝争いをするような場所では、それまでと別人のような雑な取り口で優勝戦線から脱落というようなことが何度もありました。

 

他に原因はあったかもしれませんが、外から見るとそれは「精神的な弱さ」であるようにも見えました。

 

 

 

見られた変化

ところが、横綱として挑戦を受ける側になった今場所。

攻め込まれても、慌てた素振りを見せることなく挑戦を跳ね返し、破竹の12連勝。

 

土俵下での表情はここ数年、かなり変わってきて独特の空間を作れるようになってきましたが、取り組みや所作での落ち着きは明らかに今までの稀勢の里関とは違っているように見えました。

 

 

ところが13日目、日馬富士に敗れた際に生命線の左肩を痛め、優勝どころか出場が危ぶまれる状態に。

 

それでも本人の意思で出場を続け、千秋楽。

1敗でトップとなっていた照ノ富士との直接対決を制し、優勝決定戦に持ち込みました。

その優勝を争う一戦でも、いきなりもろ差しを許し苦しい体制から、捨て身に近いような小手投げで逆転して、2場所連続の優勝を飾りました。

 

その表情は、初優勝の時よりも喜びを表に出しているように感じました。

優勝おめでとうございます!

 

怪我が大きなものでなければいいですが…

 

 

 

地位が人を作る

場所間の2か月で劇的に変わるということは、年齢を考えても可能性は高くないでしょう。

しかし、ちょっとした考え方や意識の変化で、今までは80%の実力しか出せていなかったものが95%になるということはあり得ます。

 

声援を力に出来るようになったこともそうですが、自分の力を発揮できるようにメンタルが変わってきたのではないでしょうか。

 

「地位が人を作る」という言葉がありますが、まさにそれをわかりやすく体現してくれたような気がします。

同じ部屋の高安関に対して、「高安を大関に引き上げるのが使命」と話しているように、自らが模範になり引っ張っていこうという言葉が本当に頼もしく思えます。

 

 

 

私たちの場合、地位を与えられることがなくても「これが出来る」という意識を持つことでひとつ上のステージに上がることは可能です。

出来ている人がいることは、不可能ではないのです。

 

横綱だからできたことももちろんありますが、次元や取り組む内容は違っても、その姿勢から学び取って、少しでも成長の糧にしていきたいと実感しました。

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