次をなくすために。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

とても残念な出来事が起こってしまいました。
4月のアジア選手権、6月の日本選手権で優勝し世界選手権代表内定とされていた右代啓祐選手が世界選手権に出ることができなくなったというのです(参考記事:キングの座)。

 

 

日本陸連側は4月のアジア選手権の優勝が、世界選手権の標準記録クリアと同等という認識でした。そのため日本選手権で優勝をした際に「内定」を発表。
一方、国際陸連の認識はその記録が世界の基準に届いていないという判断。既定の中に、一部種目の地域王者について選手のレベルに基づいて(参加)承認をするか判断するという但し書きがあったそうです。ところが、日本陸連は以下の理由のため内定を出していました。


・過去に適用事例がなかった
・2度のオリンピックに出場するなど実績のある選手が引っかかるとは想定していなかった

 

確定ではない以上、わずかでも出場できない可能性を把握できていたのであれば選手に伝えるべきだったと思います。但し書きの内容は把握していたとのことですから、「確認」という手順を踏んでさえいれば、こんな出来事は避けられたのではないでしょうか。

「内定」をもらったら、選手は出ることができると考えるのは当然でしょう。有力候補とは違うのです。

 

 

 
参加標準記録8200点に対して、右代選手の今季ベストは7800点台と届いていません。世界選手権には24人の枠があります。その24番目の選手は8046点。右代選手のベスト記録が8308点(現日本記録)であることを考えると、もし数字が必要であるとわかったなら、その後の大会に出て高い記録を「目指す」ことはできたはず。

ところが右代選手は「内定」をもらっていることから、世界選手権に照準を合わせ調整を進めていました。

  

もし記録を目指した上で数字が届かなかったのであれば、残念ではあっても納得は出来たでしょう。でもそのチャンスさえ奪われたような形になってしまったわけです。納得できるわけがありません。(本人はそれに対して責めたりしている様子ではありません。人として凄すぎます…私には出来ない)

  

 

アスリートがトップレベルでいられる期間は、決して長いとは言えません。

特にキングオブアスリートとも呼ばれる10種競技の過酷さを考えると、世界の舞台で戦えるのは何度もあるチャンスではありません。

 

ましてや十種競技は世界的には人気ですが、国内ではマイナーな種目。自身のパフォーマンスのためというのはもちろん、少しでも知名度を上げるためにも大きな舞台に出られないというのは影響が大きすぎます…

謝罪することは必要かもしれませんが、それで済む問題でもない。
今後「次の人」が現れてしまわないように、統括する方(団体)は細かい規定にも気を配ってほしいところです。

 

 

そう考えると、水泳の選考というのは記録が大前提でその上で順位。どんなに順位で上回っても記録が参加標準記録を越えていない限り出場は出来ません。その方が選手自身も目指すものが明確になりますし、ファンから見ても明快でいいのかもしれません。

 

 

 

私自身もエントリーでミス(と思われる)をして参加予定だった方にご迷惑をおかけしてしまった経験があります。

反面教師として、今後自分も気をつけなければと強く思いました。

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