JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。
いきなりですが、でんでん太鼓をご存知ですか?
小さい子をあやすときに良く使うイメージのあれです。
実は、でんでん太鼓は身体の使い方としては理想的なものなのです!
以下の4枚の画像を見比べてください。
指の付け根を支点にした場合。
手首を支点にした場合。
肘を支点にした場合。
肩を支点にした場合。
これらの4枚の画像の中で、どれが一番大きな力を生み出すでしょうか?
4枚目の肩を支点にしたものであることは、わかっていただけると思います。
より身体の中心に近い部分を支点にして、作用点までの距離を長く出来るほどに大きな力を生み出します。
その時に使うエネルギーは実はそれほど変わらないにもかかわらず、です。
その様子はまさにでんでん太鼓。
歩いたり、走ったりという動作には手や脚といった胴体から離れた部位を使う必要があります。
その離れた部位をどのように使うかによって、楽に動けるのか、無駄な力を使うことになるのかが変わってくるのです。
かと言って、腕や足を大きく動かせば良いのかというと、違います。断言します。
例えば、走るフォームについての本や実際のアドバイスには「腕を振れ」というものが非常に多いです。
やみくもに腕を振っても、腕を振るエネルギーを余計に使うだけですし、その腕のエネルギーを脚への推進力に変えるには腕だけの意識では不可能です。
脚までは肩や胸、腰、骨盤といったさまざまな部位を通さないといけないからです。
『末端』の1点を変えただけでは、劇的に変わることは難しいのです。
そう、腕は末端だから難しいのです。足も同様です。
大きな力を生み出すためには、その大元になっている部分を支点にする必要があるのです。
「腕を振りなさい」というと、腕を振ることが目的になってしまいがちです。
何のために腕を振るのか?
今より上手に、あるいは速く走るためですよね。
身体の支点を上手に使えるようになった結果、腕が振れるようになったというのが理想なのです。
腕を振ることが悪いというのではなく、目的と方法をはき違えてはいけないということを言いたいのです。
楽にエネルギーを伝えられる走りを目指して、でんでん太鼓を理想にしましょう。
具体的なお話は個別に対応という形をとりますので、お気軽にお問い合わせください。
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