「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛の野見山健治です。
春の嵐と天気予報が報じていますが、つい先日まで寒かったのが急に暖かく。
三寒四温という言葉はもう過去のものなのでしょうか。季節の変わり目が、クレバスのように突然来るのでなんだか不思議な感覚です。
ここまで急な気候の変化は体調を崩す原因になりかねないのでお互いに気をつけましょう。
さて、2月も終わりということで練習記録を振り返ります。
走った日:9日(※画像で記録のある11日、19日はランニングではありません)
走った距離:151.6km
今月はスロージョグが中心ながら、「キロ5」での3時間走、ハーフ@4分15秒/km、10kmペース走@4分/kmと、内容は納得できるものになりました。
スイムや強化目的のクロストレーニングも週1周期で行うことも出来ました。
身体の状態やここまでの流れもしっかりと考えた上で、今週末の走りは作戦を練ります。
引くのも作戦
当然ながら市民ランナーのほとんどは、走る以前に働いたり家事をこなしたりという生活があります。走ることで生活を成り立たせている市民ランナーは皆無に等しいと思います(たぶん)。
そういう状況ですから、仕事などで調整が思い通りにいかないことや調子が上がってこないこともあると思います。
怪我や体調不良でコンディションが整っていない場合も考えられます。
そんな時、あなたはどんな決断をしますか?
あくまでも最初の目標に挑戦するというのも1つの策です。そうすることで今の自分の課題などを洗い出すことができるからです。
しかし、それにはリスクが伴います。
「想定」で走れる準備が整っていないからです。脚が攣ったり、ペースが遅くなったりというものであればまだ良いですが、最悪意識を失ってしまったりということもあり得ます。
私も情報収集や気分転換にコラムなどを読むことがあるのですが、先日目にした石原良純さんが書いた文章の一文が印象に残りました。
彼自身は自己ベストが3時間台とサブ4を達成しているランナーです。なんちゃってでイベントのように参加する芸能人とは違います。熊本城マラソンに出場予定だったようですが、怪我による調整遅れと体調不良のため欠場を選んだようです。
そのことに触れたコラムの一文。
なにしろフルマラソンと富士登山は、アスリートならぬ凡人にとっては究極の遊び。誰でもやろうと思えば参加できるが、ナメてかかればドエライ目にあう。下手をすれば命を落とすことだってある。準備不足の僕がエントリーを取り下げるというのは、当たり前の話だ。ー日経goodayコラムより。
そうなんです。
フルマラソンを経験して、走ることには不安がなくなったランナーに多く見える傾向だと思います。
マラソンは決して楽なスポーツではありません。彼が言うとおりほとんどの大会には誰でも参加できますが、命の危険もあるのです。実際にAED使用や救急搬送、事故になってしまうケースも度々あるという事実を決して忘れてはいけません。
出るかどうかを決めるのは自己責任。
これは万全ではないと感じたら、出ることを諦めるのもひとつです。
もしそれで何かがあって人に迷惑をかけることになったり、自分の身体を危険にさらしてしまったら…
ましてやそれで文句を言うとか、もはや考えられません。
ちょっときつく言うと、万が一何かが起こったとき、それを知っていた周囲の人にも責任があると思います。
全ては自己責任。
引くのも勇気です。