その過酷さを改めて感じる。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛の野見山健治です。

 

先日行われた全日本実業団女子駅伝予選会「プリンセス駅伝」in宗像・福津。

出場29チーム中上位14チームが本選に出られる予選。そのレースは台風接近に伴う強風との闘いになりました。

凄い前傾姿勢…

 

 

画面で見る限り、雨こそそれほど降っていないようでしたが、その風の強さは沿道の旗やランナーの走り方を見て感じ取ることが出来ました。

そんな過酷なコンディションの中、予選通過のまさに当落線上にいたチームに悲劇が起こりました。

 

ゴール直前まで予選通過ラインの13位を走っていたエディオンの若林選手がふらつきながらコースを外れ、沿道に倒れこみました。

そのままコースに戻ることは出来ず救急搬送され、レースは棄権となってしまいました。

その後の情報によると、原因は脱水症状だそうです。意識は戻ったということでひとまず良かったと思います。

 

 

国内の女子実業団のトップを争う大会に出るレベルのランナーでさえ、その日の気候やコンディション、展開などの影響でこんなことになるのか…とその過酷さを目の当たりにしました。

 

 

レベルこそ全く違いますが、私自身駅伝には2度だけ出場したことがあります。(リレーマラソンではありません)

求められる走力が高く、繰り上げスタートの恐怖と背中合わせという状況のなか、タスキをかけて走るというのは精神的に大きなプレッシャーになったことを覚えています。

先日の出雲駅伝でも、2校が途中棄権するということがあったばかりだったので、距離以上に「駅伝」が持つその特殊性を改めて感じる出来事でした。

 

 

見る側が興奮する裏には、選手・関係者の身を削るような取り組みがあるのだなと改めて実感しました。

これからこの本選や全日本大学駅伝、高校の都大路、ニューイヤー駅伝、箱根駅伝、都道府県対抗駅伝など全国規模での駅伝大会が数多く行われていきます。

 

楽しみである一方、今回のような危ないシーンを極力回避できるように、コンディションや細かいサポートルールなど改善されていってほしいとも思います。