坂に立ち向かえ~4つの目標~

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

どうも、鉄を熱いうちに打てない人です。
いまさらながら9月29日のことを書きます。

 

その日に何があったかというと…村岡ダブルフルウルトラランニング
日本屈指の山岳マラソンを謳うだけあって、獲得標高2500mほどになります。言いすぎじゃなくて「坂しかない」。そんなコース。
それでも地域をあげてのサポートが素晴らしくて大好きな大会なので、当ブログの開始当初から参加しています。(参考記事:「勇者の道」に向かって~ダブルフルの洗礼~

 

今回の個人的な目標は4つ。
①エイドには必ず立ち寄り感謝を伝える。
②エイドで提供されるものは全種類いただく。
③沿道またはボランティアスタッフの方と撮影する。
④入賞する。

 

欲張り(笑)

思う存分に楽しむために、ですね。

 

前日の過ごし方

車で現地入りをして前夜祭へ。

前夜祭ではスタッフや地元の高校生が盛り上げてくれます。気持ちも乗る。何より年々進行がうまくなっている気がする(笑)

 

毎年お世話になっているお宿にて英気を養う。
 

さらには…

メンテナンスツールを片っ端から持ち込んで、時間の許す限りのケア。
出来るだけ良い状態でスタートラインに立つためにできることを。

 

出発前で画像ブレブレですが、手書きで名前入りのエールを送ってくださる宿。大好きです。

 

暗闇の中を

今年は諸々を考慮して昨年に続いての64kmの部に参加しました。スタート時間が早まり「ウルトラマラソン」らしい夜明け前のスタート。

(またブレてる…)
そしてこんな早朝から…

太鼓で応援してくださってます!
ありがたい。

夜の間に少し雨が降ったようで、空気もだいぶ涼しさを感じる中でのスタートとなりました。

 

だからブレすぎ(笑)
 

街中は提灯が灯されていて、幻想的な感じ。
今回は88km、100kmと同時スタートだったのでかなり人数も多く感じました。そんな中私はかなり後方からのスタートでしたので、自分の体の状態を確認しながら、そして足元を確認しながらじっくりとペースを上げていきます。
後ろからスタートだったから「今日の目標は同じ部門の人には1人も抜かせない」という目標が追加されました。

 
この辺りでは数人知り合いと出会ったり、「野見山コーチ!!」と声かけられたり(もはや変な走りはできないw)エールを送りあいつつ。

 

たぶんここくらいなんです、「ほぼ」平坦なのは。
3kmくらいからは早速上りが始まります。

緩い上りなので、このコースの中では平坦クラスです(笑)

 

淡々と走っていると自然と順位が上がっていきます。人も散らばってきて、特に気にせず走れるようになってきました。

こんな暗い時間でもエイドをしっかり作ってくださっていることに感謝。
気分転換にもなるんです。

 

ここまで来たらもはや芸術のブレ。うっすら明るくなってきたことだけは伝わるはず。

 

プリンはもはや飲み物です(笑)

 

そして楽しみにしてたひとつが…

ピザ!!
アツアツです。

うまし。

 

もはや走りに来てるのか、食べに来てるのかわからなくなりますが、その両方です(笑)

しばらく進むと100kmのコースと別れ、一気に下る。

前に誰もいなくて、コースあってるかちょっぴり不安だった。
後ろからはついてくる人いるし大丈夫だろうな、違ったらごめんなさい!と思いながら出来るだけ脚を使わないように。

 

こういう手作りでの看板とか、ひとつひとつがうれしい。
沿道に座ってエールをくださる方も多数。手を振ってお礼を言いながら走ります。

 

画像がぶれてない!(笑)
手作りの貝殻のお守り(手書きメッセージ付き)です。今年もいただきました。本当にありがとうございます。

 

これはブレではなくスピード感の演出です!!
下りながらの自撮り。

 

撮影(=休憩)スポット。

 

話が進まないので、食べたものをだいたいまとめてドン!

64kmの部でさえパンや巻き寿司、塩昆布茶漬けといった主食系から、梨やトマトなどの果物、お菓子に加えて、牛肉やカレー!(より長い部門ではお好み焼きやそうめんもあります!)
画像はまとめたので一部ですが、すべてのエイドに立ち寄り、全種類いただきました!

 

スタッフの方たちと自撮り。これも達成して、目標4つのうち1~3は達成。
あとは入賞。

入賞に向けて

入賞は6位までですが、実は昨年11位でした。取り組み方次第で狙えるかな?と思ってました。
ただ楽しむというのは絶対に外せない。このスタンスで狙いたい。

 

前半は温存して、勝負は30km以降の蘇武岳に入ってからというプラン。じっくりでも走り続けられれば十分に可能性はあると考えていました。

 
ところが上りで脚が止まる。
おかしい。ここまで上れないことは想定外。

 

1kmで120mほど上るような場所があったりする急坂。ただ無理をすると後に響くので、歩きを入れつつ。そうするとペーサー仲間の同じ64kmの部に出ていたランナーに抜かれました(追加目標が崩れ落ちた瞬間)

 
ちょっと心が後ろ向きになりかけたところで、周辺にいたランナーの一人(44kmの部)の方と会話が生まれました。その方は結構頑張るタイプの様子だったので、それに合わせて何とか走ることを続けることができました。
時折歩きを入れながらも、その方のリズムに乗せられ立て直せました。ありがとうございます。

 

何度か上りと下りを繰り返すのですが、上りでハムストリングスに攣りそうな感覚が。
ここで攣ったら本当に勝負も何もない。
なるべくそこを使わない歩きでごまかしながら、止まらないことだけ決めて進む。たまたま周りにいた止まらず走り続ける女性ランナーのすごいこと。すごいですね、なんて話しながらこの強さは今回の自分にはなかったことに準備不足を感じた(この方88km女子の部で優勝されたようです)。

 

そんな感じで進んでいると標高が高いところで雨が強くなってきた。
そして霧で前が見えなくなる。

「ここから海が見えます」という看板も空しく、海どころかもはやカーブの先が上りなのか下りなのかもわからないほどに。
ただこれは逆に良かったかも。振り返って考えるとずっと上り坂が前に見えてるより気分が楽だったようにも思う。

 

エイドで食べたものが効いてきたのか、上りでも走れるようになってきた。(ハンガーノック気味だったのか??)

 

蘇武岳の奥で折り返しがあり、スライドをするタイミングで上位陣からの差と順位を数える。
たぶん15位くらい。
諦めるには早い。

 

リズムを再度取り戻し…

カレーも食べて(笑)

 

ガンガン走る。
スライドするとやっぱり元気が出るのです。急坂の上り以外はほとんど声出しながら走ってました。知り合いも見つけたり出来てペースも上がる。一番見つけたい人も見つけて一緒に写真撮ってエールを送って、自分も気持ち入れて走る。

 

 

そのペースについてくる同じ64kmの部のランナーが後方に。
「足攣りそうだ」なんて独り言を言いながらすぐ後ろにぴったりついてくる。完全に「使われている」。それが10分以上は続いた。

 

まぁ一人で行くよりはいいか、と思いつつなるべく気にしないで走っていたけど、私がエイドに立ち寄ろうとするタイミングで一気に抜いていったのだ。

ちょっとカチンときた。

 

こういうレースって、自転車レースと同じで先頭変わりながら勝負所までやっていくもんだと思ってたけど、利用するだけ利用して無言で抜け駆けされたような感じ。
 

エイドでは立ち止まってスタッフの方と2分程度はお話したりしてたけど、「さっきのランナーだけは抜かないと気が済まん!」とスイッチ完全に入りました。

下りもペースアップ。(でもエイドはちゃんと止まる)
残り8kmくらいあれば十分逆転できるはず。

 

急な下りゾーンが終わると、緩やかな下り(上り?もはやわからないw)がゴールまで続く。
エイドも多分終わり。じゃあやることは走るだけ。いくぜ。

ガンガン抜いていく。ペースも保ててるというか上がってる。足が攣りそうな感覚はもはやない。攻めるしかない。これだ、It’s showtime!!(←久々の発動)

 

私設エイド(かな?)のドリンクで立ち止まったりしましたが、それ以外は4分ちょっと/kmのペースで追い上げる。
残り2km地点くらい。この辺りは道がひらけているので、ターゲットにしているさっきのランナーと思われる背中が遠くに見えてきた。行けるな。

 

残り1km手前でもうすぐ目の前のところまできた。
「また後ろにつかれたら嫌だな」と思ったので、一瞬で心を折るつもりで一気に前に出る。

抜いた瞬間なんか一言言ってた気がするけど。まぁいいか。

 

まったく後ろについてくる気配はない。

 

そしてその勢いのまま…

ジャンプ!

こんな余裕あるなら、最初から攻めとけよと思うこともあるけど、これが自分のスタイルでもある。今後もぶれずに行く。

 

結果

部門で11位と昨年と同じで入賞ならず。
4つの目標のうち3つは達成できました。入賞と追加で生まれた同部門には1人も抜かせないという目標は達成ならず。でもやれることはやった。

そして楽しんだのは優勝クラス!
最高の時間でした。

 

雨の中サポートしてくださった運営、ボランティア、沿道の皆様ありがとうございました!
また行きたいと思います。

 

次はどの部門で出ようか、ともう楽しみになっています。
その前に村岡周辺で合宿したいなぁ。誰かいないかなぁ。


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