混乱を解消して。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

ランニングシューズに対する世界陸連の規定が変わってきたことは既に触れた通りです(参考記事:規定が変わる)。

何を基準に決めたのか、そしてそれが本当に選手のためなのかという点には疑問が大きいのですけど、それは私だけでしょうか。

 

現場や選手でさえまだ正確に把握できていない状態です(参考記事:現場は混乱)。国外では記録が認められなかったというケースさえ出ています。
変更するにせよ、明確な基準、そして十分な対応する時間が必要だったのではないでしょうか。

 

各社はこの基準を満たすために新たな開発を進めていることでしょう。
現行のモデルで何が使用可能かということについて、各社はHP上に世界陸連のルール改正に伴い、使用可能な自社製品のリストを出したりして公開をしています(ありがたい!)
しかし、あくまで自社計測のため実際には規定に合わないものもある模様。asicsにおいても当初発表したものから一部除外になったようです(asics公式HPより―https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/support/important/2020/a172)。

 

その中には公式HPにおいて「アスリートが最高のパフォーマンスを発揮することをサポートするよう設計されたアシックス市場最も先進的なレーシングシューズ」というMETARACER(メタレーサー)も含まれていました。
これは想定していなかったはずです。

TOKYOという文字が今では何か切なささえ醸し出します…

 

メーカーももちろんですが、使用することにしていた選手はたまらないでしょうね。 

ミズノが発売し話題になったwaveduelneoに関してもロード以外では認められない状態です。こちらも発売からまだ間もないのに…

 

とにもかくにもこれ以上混乱を大きくしないためにも、しっかりした基準を確実に伝えていただきたい。
メーカーのHPでのサポートにも期待しています。

 


蛇足。
ちなみに市民ランナーが参加する一般の大会の多くでは、世界陸連の基準が求められるわけではありませんので、それほど気にしなくても良いかもしれません。
世界のルールに則って!というのでなければ、今まで通り選んでも大きな問題になることは少ないと思います。