委ねられた判断。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

 

今や世界中の脅威となりつつあるにもかかわらず、はっきりしない新型コロナウイルス。
ウイルスの特定はできているでしょうけれど、今後どのような変異をする可能性があるかとか何が適切な対応なのかというのは、少なくとも一般人には届いていません。

だから混乱を呼ぶ。まだまだ影響が大きくなっていきそうです…早く落ち着いてほしい。

 

 

手洗いなどが一定の効果はあるかもしれないけど、それで十分ではないはず。
では実際にかかったら?
そういった一歩進んだ情報が何も流れず、やれどこで何人増加だのというのは見ててもほぼ役に立たない。

 

政府はようやく大きな決断を一つ行いました。全国の小・中・高の学校に対して来週から2週間の休校の「要請」をしました。

 

 

また含みのある言い方ですね。政治家らしい。よく言えば、判断は委ねたということ。
悪く言えば責任から逃れたともいえるのではないでしょうか。

 

昨今の流れで見ると、後者の色が強い印象です。(あくまで個人的な意見です)

どこぞの知事は「もっと早く決断してくれても良かった」という内容のコメントをしてましたが、あなたの立場なら少なくとも自分の統括する場所くらいはご自身で決断できたのでは?と感じてしまった。
なぜ受けの一手なのだろう?誰かが主導でやらなければ、事態は大きく変わりませんよ。(責任を取りたくないから、というのは明白ですが。もしくは思いつくだけの能力がないか)

 

こんて対応見てたら嘆きたくなるばかり。病気よりも人に病みそう。

 

小規模って何?

たぶん最近の中止だなんだの走りになったとも思われる東京マラソン。一般の部は中止として、大幅縮小してエリートの部のみの開催で今週末に実施予定となっています。

 

「今後2週間の大規模イベントの中止や延期を要請(ここでも要請…)」をしたのは26日。

ライブや美術館での展示、人が集まるテーマパーク、Jリーグやラグビー、プロ野球などのスポーツとあらゆる方面でそれに応えた(一部はコメントが出る前に自主的に!)形で対応をしています。

 

 

そんな中で、東京マラソンは実施。その根拠は「小規模だから」。

 

 

いや、待たれい。

小規模って何?

 

 

東京マラソンは当初の3万人以上が参加する予定でしたから、そこからしたら確かに小規模。参加者も200人程度。「マラソン大会」としては間違いなく小規模です。

でもコースは従来通り。その運営にかかわるボランティア、運営スタッフ、警備員などはその広いコースに行き届かせる必要がある。
また応援に行く人は「自粛して」と言ったところで出るだろう。禁止とでもしない限り(たぶん禁止しても出るけど)。

 

少なく見積もっても数千人単位にはなるでしょう。本当にこれが小規模でしょうか?

 

 

私も見たい。正直、高速レースを見たい(参考記事:気持ちはわかる)。

でも、今やらないといけないのか。

 

 

不安にする報道ばかりしか目にしていないですし、専門家ではないので本当の新型コロナウイルスとは何ぞやは私は知りません。
でも今の状況はオリンピックどころではないんじゃない?少なくとも国内は混乱しておるよ。

 

 

数年間かけて準備をしてきたから、何としてでも開催したい運営側に委ねれば結論がそちらに傾くのは当然。選手も然り。日頃の努力を形にする場なのですから。私たち市民ランナーレベルでさえその場を求めるのですから、彼らレベルともなればその比ではないでしょう。
でも、それでもし何か問題が起きたら?


まぁ、運営側に押し付けられるから政権は楽ですよね。だって「要請」しかしてなくて決断したのは運営だから。

 

 

……なんて行くと思いますか?

 

そこを統率するのが政府なのでは?

委ねたというより、放棄したと考えてしまいます。

 

やる、やらないをハッキリとしてほしい。こんな時くらいは徹底しないと。

…と、私もその規模の責任を負ってないからこれだけ書けるんですけどね。

 

本当に早く落ち着いてくれることだけを望みます。