気持ちはわかる。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

 

新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受けて、3月1日に行われる予定の東京マラソン一般の部が中止となってしまいました。

一般の部は3万8千人ほどが参加予定となっていました。残念です…仕方ないと思う一方で気持ちの整理は難しいかもしれません。

 

一方、代表選考も含めてエリートの部は開催される方向のようですので、男子は2時間21分以内、女子2時間52分以内の記録を持っている選手に関しては走ることが出来そうです。男女約180名となります。なんとなくMGCファイナルとほぼ同じような形になりますね。

 

あとは海外招待選手が来てくれるかどうか。
来日して出場してくれればかなり高いレベルでの争いを見ることが出来そうですが、国内招待選手だけとなると少し展開にも違いが出そうな気がします。

 

救済措置

東京マラソンに出場予定だった方は、来年の大会に希望すれば参加できるようになるそうです(参加費は別途必要)。
当たるかどうかわからないという倍率10倍を超える大会に「確実に」参加権を得られるのですから、参加を予定する方にとっては調整がしやすくなるかもしれませんね。外れていて来年こそ!と思っていた方にとっては、来年は厳しくなりそう…

 

 

私の知り合いが「来年の楽しみがもうできた」ということを言っていたのですが、こういう気持ちの切り替えをできる方は実際に走っているときにも良い走りを出来る可能性が高い気がします。

 

「なんでだよ!」

 

そう思う気持ちは十分にわかりますが、天災なども含めて自分ではコントロールできないことに腹を立てても何も変えることは出来ません。

 

変えられないものにエネルギーをぶつけるよりは、変えられるもの(=自分のこと)にエネルギーを向けた方が良いと思いませんか?

 

 

今年はこんな状況なので仕方がないとして、来年に目を向けて前向きに考えるというのもひとつだと思います(私は当選していないので言えることかもしれませんが…)。

 

 

だって数万人がマスクしたまま走るなんて、異様そのもの。
そもそも健康のため、趣味のためにやっている方が自らだけでなく周囲の健康リスクを冒してまで走ろうとするのは、理解はできない人が圧倒的に多いと思います(何度も言いますが気持ちはわかります)。 

近隣の方の理解も得られにくいでしょうし、ボランティアも含めるとリスクも高くなる。大騒ぎするだけというのも違う気がしますが、現状では開催するだけの理由が見当たらない気もします。うーん…

 

 

東京マラソンの今回の決断を経て、翌週の名古屋ウィメンズマラソンは同日開催の名古屋シティマラソンと含めると定員4万人ほどにもなります。

この規模の大会に限らず、東京マラソンの判断は少なからず影響するかもしれません。しばらくはご自身が出場予定の大会のHPなどを確認しておく方がいいでしょう。

 

 

 

蛇足。

ともあれ、やれ「屋形船で広がったかも」とか「客船内がどう」とかそんなことどうでもいいんです。こんなことを未だに騒いでいる番組ありますが、そうじゃないと思う。

 

今必要な情報は、どういうリスクがあるのか。どんな対処が有効なのか。疑われる症状の時の適切な手順は何なのか。

といったところなのではないでしょうか。