「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。
このところマラソンに興味がなくても耳にする厚底シューズ。ランニングをしている方ならなおさらですね。一度は履いてみたいと思ったことがあるのではないでしょうか(参考記事:公平性とは)。
比較的タイムが速い層に「受け」がいい印象です。私は足を入れた程度で実際に履いて走ったことがないので何とも言えませんが…でも履いてみたい。
国内外でもマラソンが一気に上がってきて、そのランナーがほとんど身につけていたことから、タイムにも影響があるとされ年明けから規制がされるかされないかという話になっていました。
今年はオリンピックもあるんで、選手からすると使い慣れたシューズが履けるかどうかというのは大きな問題。早い決着をと思っていたのですが、世界陸連は1月31日にその結論を発表しました。
簡単に言うと、そのきっかけになった「ピンク」の厚底シューズ、NIKEのズームXヴェイパーフライネクスト%は規制外。
ひとまずそのシューズは使えることになりました。
開発技術は進化していくものですから、前のものより機能が上がっていくのは当然。選手の技術や指導方法もどんどん質が上がっていくので、それらを使いこなせるようになれば記録の更新は必然と言えるでしょう。
それが急激だったりすると今回のような規制が入るのでしょうか…?
基準があれば
そのシューズが使えるかどうかだけでなく、ある程度の基準も決まったようです。
シューズが選手の助力にならない。選手の能力を引き出すためにシューズは日々開発・改良をされているわけですから、この線引きもなかなか曖昧ですよね。動力などが埋め込まれたらわかりますが。
決まった基準は…
- 靴底の厚さは4㎝以下(スパイク付きの靴底は3㎝以下)
- 靴底に埋め込めるプレートは1枚
- 4月30日以降の大会は4カ月以上前から市販されていること
大きくこのような感じです。
違反が疑われる場合には審判が靴の提出を要求できるとのことですが、これは裏で違反にすることもできるような気がしてちょっと嫌な予感がしますが…
そして「市販品」という基準。
オーダーメイドのシューズは市販ではないので違反になるのでしょうか?それともベースとなる「型」が市販モデルのものであれば問題ないのでしょうか。医療上の理由の場合には例外が認められるようですが、この辺はまだもめそうな予感。
細かいところまで(私はまだ知らない)わかりませんが、早く全ての結論を出さないと企業も選手も動けない。明確にしてほしいです。
ともあれ開発技術者はきっとこの想定を超えたものを作ってくるでしょう。それもまた楽しみ。
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