まさかの出来事。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

ウルトラマラソンという競技があります。
簡単に言うと、フルマラソンよりも長い距離で行われます。大きく分けると50kmや100km、100マイルなど決められた距離でタイムを競うものと6時間、24時間など時間内に走った距離を競うものに分かれます。
世界に目を向けると、砂漠を走ったりするような過酷なものもあります(それ以外も過酷です)。

 

  

私もウルトラマラソンは走ります。フルとは違う楽しさが味わえるので、大好きです。その魅力は底知れない。
初めて走ったきっかけは「まだフルなんか短い距離やってんの?」というその当時はちょっと何言ってるかわかんない知り合いからのお話を聞いたこと(笑)

 
大変さは挑戦してわかりましたが、走る楽しさを感じさせてくれたのもウルトラだと私は思っています。

 

ただ走るだけでも大変な挑戦です。そこに加えて「競技」として取り組むランナーも少なからずいます。

 

 

日本国内で100kmの距離を取ろうとすると、かなりの確率で山道や海沿いが入ってくるのでコース変化にも富み、景色も楽しめることが多いです。一方で、公認コースには設定されにくくなります(コース設定などで規定があるため)。

国内で日本陸連公認コースに設定されているのは、四万十、サロマ湖、そして比較的新しい柴又100K、高野龍神の4つ。

 

その中でも国際陸連の公認もあり、世界大会の選考なども行われるのがサロマ湖100kmウルトラマラソン

 

私も過去に参加をしたことがありますが、制限時間が比較的短く(13時間)コースも平坦が多いのでタイムを狙ったような選手も多く出場します。

それだけにタイムという数字には大きな意味が出てきます。

 

 

寝耳に水

2019年の大会において、実際に選手が走ったコースが公認コースと一部異なっていたため、陸連登録者の記録を非公認にするというもの。どうやら誘導において違う経路を通ったらしいです。個人的に衝撃のニュースでした。

 

以前、別の大会でハーフマラソンで誘導ミスにより距離が短くなったということがありました。その際もタイムを別の大会の参加条件をクリアするために使おうとしていたランナーにとっては大ダメージとなりました。

距離が違うとなると全員に影響が出ますが、大半のランナーには公認コースか非公認かは直接関係はないかもしれません。

 

今回のものは参加された方の声を聞くと「どこが違ったの?」というくらいのようなので(感覚的なものですし個人差もありますが)、距離において大きな誤差はないものと思われます。
そこまで大きなミスであれば大会中、あるいは直後におかしいことに気が付くはずですから。先に挙げたハーフマラソンに関しては数日以内だったように記憶しています。それがこのタイミングというのは、ちょっと理由が見えてきません。

 

 

もちろん距離に大きな違いがないから問題がないというわけではありません。もしかしたら人によっては人生の道が変わるほどの違いが出てくることもないとは言えない。
2018年には男子で風見選手が世界記録をサロマ湖で出しています。もしその時だったら記録取り消しとなってしまう恐れもあったわけです。雲泥の差ですよね。

 

2019年は世界記録こそ出てはいないですが「非公認とします」という発表だけでなく、選手に対して何らかの救済措置はないものだろうか。

  

起きてしまったことは仕方がないですが、原因をしっかりと把握し再発防止に全力を注いでほしいと思います。