アプローチの方法。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

手元に、来月参加予定のマラソン大会のナンバーカード引換証が届きました。こういうのを手にするとだんだん迫ってきているということを実感しはじめます。

時間がない!と思うのか、まだこんなにあるのか…と感じるのか。今までどんな時間を過ごしてきたかによって感じ方は人それぞれではないでしょうか。

 

さて、今日はトレーニングにおけるアプローチや考え方について書いてみます。

 

それぞれに意味がある

トレーニングにはいくつかの考え方があります。ある程度の理論に基づいて考えられたものであれば、どれが絶対的に正解や間違いということはなく、そのすべてにメリットとデメリットがあると考えています。中にはまったくデタラメに思えるものもないわけではないですが、頭ごなしに「それは違うよ」と言ってしまうのはまた違うかと。

 

本当にそれが違うのか。本当の意味に自分が気づいてないだけかもしれない。

 

どんな意味を求めてどういった目的で行われているのかを考えなければ、私自身トレーナーとして遠回りをさせてしまうおそれがあるので注意が必要です。

 

さてランニングを題材に考えてみましょう。補強や筋肉トレーニングというところは除いて単純に走ることだけのメニューについてです。

例として10kmを50分で走りきることを目標としている場合において、極端な2つの方法を考えてみます。

 

 

距離にこだわる

算数的に考えると、1km5分ペースを守ることが出来れば達成可能です。

 

まずは「走りきれる」ということを土台にしてハードルを上げていく方法。スタミナに比重を置きます。

10kmという距離にこだわって、10km走りきる自信をつけることから始めます。ペースは6分くらいから始まるかもしれませんし、それ以上かもしれません。そのペースで10kmを完走出来るようになったら、次は5分55秒、次は5分45秒のように少しずつ達成できそうになったら引き上げていきます。そのタイムを5分以内を目指していくというアプローチ。

 

どちらかというと日本人の思考や体格などを考えるとこちらの方があっている人が多い気がします。(最近は体つきや思考が変わってきているので、何とも言えませんが)

 

 

スピードにこだわる

もう一方はスピードにこだわった方法。

 

徹底的にその強度にこだわります。5分(弱)というスピードにこだわって、そのペースを維持できるところまで可能な限り距離を延ばしていきます。

最初は500mくらいかもしれません。でもそれを繰り返すことで、次第に達成可能な距離を延ばしていき、最終的に目標距離に達するようにしていきます。

 

 

私自身が触れたわけでも実際に行ったことがあるわけでもありませんので、定かではありませんが、様々な書籍や記事などを見ていく範囲では、陸上長距離において強豪国となっているケニアやエチオピアなどではこちらのアプローチがなされているらしいです。(本当の所どれくらいの割合かは不明です)

「定かじゃない情報を書くなよ」と言われそうですが、一定数いることは間違いないようです。そしてその国の人たちが実績を残していることも周知の事実です。彼らには合っている方法なのかもしれません。

 

 

気持ちを繋ぐ

どちらの方法を取るにせよ、重要なのは出来たことに目を向けること。(参考記事:出来ることに。)

苦しい中で目標とするハードルに、昨日より今日はどれくらい近づけたのか。そこに達成感や成長を感じることで「明日も頑張ろう。やれば近づける」という意欲に繋がってきます。

 

逆に「今日もダメだった」と出来ない方に目を向けていては、明日やることさえ億劫になります。気持ち的にゴールに近づこうという勢いに陰りが出てしまうかもしれません。

極端な例を挙げましたが、どんなアプローチをするにしても出来たことに目を向けることは重要な要素となります。是非「今日はココが出来た!」と褒めてあげられるように、いいところを探してみましょう。

 

やってみませんか、プラス思考!