走らない日の使い方。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

あなたが取り組んでいるトレーニング(スポーツ)は何でしょうか。それがどんなものであっても、一日の時間の中で最もそれに割いているという方は全くと言っていいほどいないと思います。毎日練習しているとしても、それは一日の中で数時間。練習をしていない時間の方が長いはずです。

 

練習効率を考えても毎日練習するというのはあまりオススメできません。もちろん強度や練習内容によりますが。(言葉尻だけを掴まないようにご注意ください)

 

身体は日々の習慣によって形作られます。座っている体勢、荷物を持つ腕、階段を踏み出す時の脚など、無意識の習慣の積み重ねが今の身体を作っています。もし身体の能力を高めたい、あるいはもっと効率よく動きたいという気持ちがあるのであれば、練習だけ頑張っていても難しいかもしれません。
練習をしていない時間やオフの日をどのように過ごすかということが、身体づくりやパフォーマンスに影響を及ぼすからです。

 

意識を呼び起こす

身体の意識を高めていけたら、色んなプラスの効果が望めます。そもそも身体の全ての部位をあますところなく意識して動かせる人と言うのは多くはありません。しかし、出来る人はいるということはあなたにも可能だということです。
たとえば、顔の筋肉を自由自在に動かせる人がいます。わかりやすいところだとタレントのコロッケさん。細かい部位ごとに動かすことが出来ます。私たちは全体を動かせても、それぞれを独立して動かすのは難しいというのは想像できるでしょう。

 

身体も同じです。何となく動かせるのと「ここをこうして動かす」という意識のもとに細かい動きが出来るのでは全く意味が違ってきます。

それぞれの動きに対して意識を呼び起こし、どうやって動かすのか、あるいは動かさないのかを覚えて再現性を高める。そして高めた意識のもとで日常を過ごしたりトレーニングに取り組むことでより良い身体の状態を作り上げることが出来るのです。

 

私の場合は、普段走るだけでなくステップ台を使ったレッスンなどを行っています。その練習はもちろん行いますが、毎日はやりません。むしろやらない日の方が多いかもしれません。
とはいえ、トレーニングをやらない日にも、ストレッチなどの柔軟性を高めたりコンディションを整える日、ピラティスのような軸を整え連動性を高める日、関節可動域と連動性を高める動きづくりをする日などテーマ別に身体に関することを行っています。

 

その日によってテーマを置いてわずかな時間でも取り組むことで、出来なかったことが出来てきたり、次の日の動きの違いなどを実感できています。

そんな一連の流れの中で、身体を動かさない事務的な業務をしている時間などの座っている姿勢の意識も変わってきます。日常もトレーニングに変えられているとさえいえるかもしれません。

 

 

毎日何かをやるのは難しいと思われるかもしれません。でも1日5分、10分くらいであれば何かをやりながらでも作れるのではないでしょうか。あなたが毎日やっている習慣、思い起こしてください。歯を磨くとかご飯と食べる時にテレビを見てるとか。

 

何かをするときに「ながら」でも構いません。たとえば、スマホを扱う時にストレッチしながらだったら出来そうではないでしょうか?
あなたの生活習慣の中で出来る範囲でいいのです。普段の流れの中にワンポイント身体のことに関する習慣をつけてみるのはいかがでしょうか。