予選。

JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。

昨日、練習会を行っているまさにその時間。

 

箱根駅伝の予選会が行われていました。

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今ではお正月の風物詩ともなった箱根駅伝。
その本選出場の10個の椅子を目指して、50校により争われました。

 

全日本大学駅伝や出雲駅伝など駅伝に加えトラックレースも数多くこなす彼らにとって、短期間で何度も体調を調整していくことは、走力を上げること以上に難しいと言われています。
きっと市民ランナーレベルでは想像もできない過酷さでしょう。

 

20kmに最大12名出場して上位10名の合計タイムで競う予選。
エースをフリーにさせつつ集団走をするのが戦い方の定石となっていますが、それだけの選手層を作り上げるために、そしてその中から出場するために彼らはどれだけ努力しているのでしょう。
それだけ追い込んだからこそ、大学卒業と共に燃え尽きてしまうランナーがいるのもなんとなくですが想像がつきます。

 

 

実はこの箱根駅伝、金栗四三らが「アメリカ大陸横断駅伝」を構想していたところから始まったとも言われています。

近年では世界と戦える日本人選手を、というメッセージが聞こえては来るものの商業的な面が前面に出過ぎて結局留学生に頼ったりという形も見受けられます。

 

その結果チームの底上げが出来てくるのであれば良いと思うのですが、一人の選手に頼る傾向が強いと感じてしまいます。
これで、日本人育成を本当に押していると言えるのでしょうか。

 

大学側が名前を全国に知らしめて生徒を確保するための道具になっているとも取られかねません。

純粋に見る側としては、留学生の有無にかかわらず何が起こるかわからない駅伝は興味深く最後まで楽しめるので良いのですが、そういう意味をしっかりと考えるべきではないのかとも感じます。

 

 

多少大学ごとの好みはありますが、基本フラットな目線で観戦しています。
箱根駅伝も全国で放送されるようになって、私の場合は自分が所縁のある大学はもちろん、出身地や高校など共通点を見つけて親近感を覚えることもあります。
皆さんはいかがですか?

 

ちなみに大学時代には私はスポーツなど全くやっておりませんでしたが、自分が卒業した大学が箱根駅伝で躍動するのを見るのは楽しみの一つです。

今回も予選会を突破してくれました。

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今年の法政大学には一人で流れを変えるほどのスーパーエースはいないと言われてますが、全員で繋ぐ駅伝は流れが出来れば勢いで何かが起こるかもしれないのです。
純粋に楽しみつつ、こっそりと応援していきたいと思います。

 

正月に、学生たちが見せる力強い走りを楽しみにしております。
・・・というプレッシャーももしかしたら、良くないのかもしれませんね・・・