構造と対策。

JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。

減量を試みたことのある人が多い一方で、リバウンドを経験した人もかなりいるのが実情です。
リバウンドとは、「ダイエット」をやめた後に開始前・あるいはそれ以上に体重が増えてしまうことを指します。

まずリバウンドの構造はどのようなものでしょうか。

先に「ダイエットをやめた後」と書きましたが、食生活に目を向けて減量を試みた場合に起きやすい現象です。
身体には、体温なり姿勢なり今の状態を守ろうとする機能があります。体重も例外ではありません。

体重が突然減少したり、摂取カロリーが抑えられると体が「危険な状態」だと認識し、今の状態を守ろうとします。
その結果、身体はなるべく消費エネルギーを節約し、同時に少しでも蓄えようとします。
体重が減りにくい「停滞期」がこの時期に当たります。

この壁とも思える時期に「あぁ、もう減らないんだ」と思って諦めたり手を緩めたりする人は少なくありません。
しかし、身体の中身はエネルギー節約&蓄積モードのままなのです。

また食事制限をすると必要な栄養素を充分に摂りにくくなりがちです。
筋肉をつくるたんぱく質が不足すると、筋肉は減り基礎代謝が下がり、ますます消費しにくくなってしまいます。

結果として、体重が増えやすい体が完成してしまうのです。

 

では、成功への道とはなんでしょうか。

適度な運動を行うこと。
そして過剰な食事制限を突然に行うのではなく、少しずつ行い食事も「○○抜き」のように極端なものではなく、バランスを考えて行うことです。

  • 内臓が動きやすくなるようにサポートをする動きをすること (※昨日の記事参照)
  • 適度な運動を行い、筋肉を維持・強化することで基礎代謝量を高めることを目指すこと。

この2点が重要です。

適度な運動はどの程度か、というのはそれまでの運動歴や年齢、性別等で全く違ってきます。それでも一つ言えることがあります。

 

筋肉トレーニングのような瞬発力で行う運動でなくても、ウォーキングなど喋りながら行える強度で問題ないということです。
むしろそれくらいの方が、俗にいう有酸素運動になり、比較的長い時間続けることができより燃焼しやすい身体を作ることが出来ます。

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一日の始まりに行えば、エネルギーが燃えやすい状態にしたまま日中の活動が出来るので、さらなる効果が狙えます。
早起きはつらいですが(^_^;)

早起きは三文の徳どころじゃない効果がある…かもしれません。

ただし、この時に気を付けてほしいのは急激に運動量を増やさないことです。
運動においても冒頭で述べた身体が今の状態を守ろうとする働きをするので、急にやるのは逆効果ですし、続けるのが辛いと感じてしまう可能性もあります。

 

無理のない食事メニューや運動がどの程度のものか見当がつかない方もいらっしゃるかもしれません。
そのような場合は、遠慮なくご相談ください。
あなたの力になれることを楽しみにしております。