「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。
初めての大阪マラソン、走ってきました!
自身のレースとして参加するフルマラソンとしても7年ぶりくらい。
一言でいうと、楽しかった!
人多かった!
…二言やん!(笑)
そして走れることが当たり前じゃないことを改めて感じる貴重な時間となりました。
大会はまさに「お祭り」という感じで、終始賑やかでした。(特に前日姫路城マラソンの応援に行っていたのですが、その後半コースの静けさと比べると違いを感じました)
大会を支えてくださった皆様、ありがとうございます!
様子が少しでも伝わればと思いますので、自分の走りの様子を含めながら振り返りたいと思います。結構長いので、時間のあるときにどうぞ(笑)
コースの詳細等は前の記事をご覧ください。(参考記事:大阪マラソンコース(個人的所感))
大混雑の序盤
今回エントリーは完走予想タイムを「2時間58分」として申込が出来ていたのですが、ふたを開けてみると「Gブロック」。
えーと…ABCD… ん?Gブロック??
視力落ちてCがGに見えたのかとさえ思うくらい何度見したことか(笑)
まさかのGブロック、第3ウェーブスタート。
まぁ決まったものは仕方ない。与えられた環境で楽しむのみ。
目標は、①エイド制覇、②大阪らしい応援を満喫する、③サブ3.5は達成しておきたい
スタートブロックに向かう途中でHブロックに誘導されるというアクシデントもあり、想定よりもさらに後ろからスタートすることに。
のんびりさんの私にとってはこれくらいがちょうどいい。

こんな状況。スタートゲートはどこやー!!
そんな距離感。
目につく場所のトイレはすごい渋滞。一瞬行こうかなと思ったのですが、あれは待てないと思ったので回避。

ゲストのトークなどを聞きながらちょっとずつ行進をして、何とかスタートへ。
それでもまともに走れる状況ではない。


ミャクミャク!(…と誰?)

迫力ある演奏も。
もはやこの混雑さえも楽しもう。
沿道の応援は途切れることなく大変賑やか。予期せず沿道から「野見山コーチ!」とか「ノミーさん!」と声をかけていただいたり!
ありがたいことです。ただ予想してなかっただけに、反応遅くてごめんなさい。
少しずつ流れるようにはなったものの、自分のペースには程遠い。
後方確認をしないでコース変更するランナーも多いので、衝突や転倒に注意を払いながらじわじわと位置を上げていく。
5km過ぎでようやく最初のペーサー発見。
「6時間」
え、まだそんなとこなの?
さすがに驚いた。
とはいえペースを上げるスペースもないので、じっくりと。時計を見てもどうにもならないので、ペースも通過時間も特に気にせず。
せっかくなら歩道寄りで応援を楽しみたかったが、急に斜行される可能性もあり怖いので沿道の様子を遠目に見ながら安全第一で進む。
淀屋橋付近まで来るとようやく少し走れるようになった。もう少しで御堂筋…

きたー!これがコブクロの42.195kmで歌われてた景色かー。(コース変わってるけど)
この広い道路をランナーが埋め尽くす様子は圧巻。

車道からのグリコ。普段は見れない位置ですよね。

難波を過ぎて千日前通に行くと速いランナーとスライドが始まり、より楽しめる要素が増えます。
ペーサー仲間の応援があったり。

ピンクのフラッグが見えたので寄っていって…

いつも練習会でコーチをさせていただいているセレッソ大阪ランニングクラブの皆様が応援に来てくださってました。(メンバーの応援に来られてましたが、ついでに応援してもらいに行きました(笑))
練習会やイベントに来てくださっていた方が相支走愛シャツを身に着けてくれていたので捕獲したり(笑)

こういうのが嬉しい。

スライドも近くを走るので知り合い見つけられたりしたらテンション上がるはず。(見つけるのはめちゃ大変)
記事の内容とは前後するところはありますが、アンバサダーやスペシャルサポーター、応援ランナーなどで大会を盛り上げている有名な方とかいらしたのだけども。

元阪神の岩田稔さん。フルにチャレンジされてました。グータッチしていただいた。

元セレッソ大阪の大久保嘉人さん

そして福士加代子さん。
半ば無理やり1枚に収まるという大技を披露。
ウルトラ張りのエイド
京セラドームを過ぎて最初の折り返しを済ませて、空腹感を覚えたので持っていたエネモチを食べようとしたが、寒くて指が動かずEasy openがすぐに開けられない。
手袋の上にビニール手袋をつけるという、自分なりの対策も十分ではなかったか。
なんとか口で開けて、少しもぐもぐしていたら…
最初のフードエイドが!!
タイミング完全に間違えた(笑)
エイドは食べねば。
バナナ、クロワッサン、たこパティエ、そして飴ちゃんをいただいて、すかさず走る。(スポーツようかんはすでにテーブルに出てなかった)
ここからは早食い選手権である。
少し走れる余裕が出てきたこの辺りで時計に目を向けると、ジョグ感覚ではあっても4分30~40秒/km程度になっていた。
それなりに速く走って、余裕を作ってどれだけ食べれるか。←何しに来たんだ
雪は時折しっかり目視できるレベルで降っている。風も出てきた。
いち早く走って食べねば。
なにわ筋に入ると、より沿道との距離感が近くなった。

地元の自治会の方だろう。
チョコレートなどの私設エイド作ってくれているだけじゃなくて、なんとゴミ箱も設置(画像奥)。すごい!
もちろんいただきました。
声掛けが途切れないしあたたかい。

折り返しポイントにミャクミャク!
エイドに甘酒。

パックごとはえぐいてー(笑)
全部飲まないかんやん(飲んだけど)
そして待ってましたの「まいどエイド」!

地元のお菓子とかだけじゃなくて、からあげやチャーシュー、お寿司、さらにはとらふぐ寒天??

なんとその数パンフレットによると24種類!さすがに全制覇は諦めました。
でも10種類近くはいただきましたよ。

全部載せたらえらいこっちゃなので、ダイジェスト版で。
たぶん早走り早食い選手権があったらそれなりにいいところに行ける気がする。
ここからは走る
まいどエイドまでは「楽しむこと」にほぼ全振りしていたが、終盤は走る方にシフトをすると決めていた。
食べて少し落ち着いてから一気にペースを上げる
…つもりだった。
ただここまでのジョグに体が慣れていたこと、寒さで凍え気味であることで頭と体がうまく反応しない。さらに序盤は人を避けながら走っていたことで足裏にマメらしき違和感ができていたが、ペースを上げた瞬間に潰れた感覚。
潰れてしまったら、歩こうが走ろうが痛いもんは痛い。だったら走ろう。
身体も動く範囲でやってやろう。
そこからのペースは4分10~15秒/kmくらい。4分ペースくらいには持っていきたかったが、ここまでの流れや体調を考えたら終盤にそれが出来ることは決して悪くはない。
そのまま走る。
下り基調で流れに乗って走っていくと、ここまで以上にぐんぐん抜ける。
さらには沿道に知っている顔がいくつか。声かけてくださるのがめちゃ嬉しい。中には序盤に一度見た顔なのに、回り込んでくださっている方もいる。
ありがたい。
今里筋。
長く続く直線。残り5km地点で「ちゃんと」時計に目をやった。
3時間13分に差し掛かろうとしていた。
スタートロスが何分かは確認していなかったのでわからないが、3つ目の目標サブ3.5に余裕はないことだけは間違いなかった。
ただ次のレースに繋げるためにもここはしっかり走る。
むしろ出力をもう少し高める。
残り約2kmの角を曲がると、道路横断のために右車線と左車線を切り替えながらランナーを走らせている場所。
ちょうど私が差し掛かる直前で切り替わった。
つまり先頭!(笑)
気持ちよく走らせてもらいました。
大阪城が見えてくると応援も一段と多くなり、また知ってる顔も。
ちょっとスパートかけるくらいの感じで無事にゴール。

タイムは…

3時間30分59秒。(ネットタイム)
最初の5km38分というのは、ファンランと決めていたわけではないだけに後から見て驚いた(笑)
サブ3.5に対して約13分の遅れはさすがに大きかったようです。ましてや混雑してたし。きちんと時間確認していたら、もうちょっと早めにスパートかけたけど、そこは詰めの甘さ。というか実力。
中盤は余裕のあるジョグで、エイドを楽しみつつ。
34kmくらいから、きちんとしたペースで走ったところからはほぼサブ3ペース。
序盤ゆっくり走って、しかも雪で体が冷えている状態にしては動いたと思う。
走っている最中(エイドでのもぐもぐタイムは除く)には一人も抜かれていないはず。
気持ちよく走れた。
目標3つすべての達成は出来なかったけど、とにかく楽しめたし今やりたいことはほぼ出来たのでOK!
ランナーモラル
どんな気持ちで走ってますか?
大会を開催するにあたって、コース周辺の方には少なからず影響を与えているわけですし、たくさんの企業やスタッフの方の力添えがあって大会は成り立っています。
参加するランナーはどんな気持ちで走っていますか?
今回私のGブロックは荷物預けが屋外で多目的テントが使えますという案内でしたので、そのテント内で装備を整えていました。
すると外から中に投げ込まれたのはテーピングを丸めたゴミ。
はぁ??
ゴミ箱はエリア内に分別して捨てられるように設置してありました。目立つ場所に。
投げ込んだ奴(あえてこの表現使いますが)どんな面してんの?何考えてんの?
あ、何も考えてないのか。あるいは考えたうえでやったのか。
コースでは、エイド周辺でゴミが散乱。

悲惨でした。
中には落としてしまったとか、捨てようとしたけどゴミ箱に入らなかったということもあると思います。
でもこの散らばりは半分以上は確信犯やろ。
このあと寒い中ゴミ拾いなどをしてくださった方もいたと思われます。
自分で拾い行けよ、捨てたやつ。
この2点に関しては本当に気分悪かったです。
こういう行為のせいで大会が運営できなくなったらどうするの?責任取れますか?
少なくともこういう行為をする方とは相容れないし、理解できないしする気もない。
自分の行動には責任持ちましょうね。大人なんですから。
改善求む
大会の雰囲気やエイドの充実は素晴らしいものがありました。フルというより、もはやウルトラ張りに食べ物豊富だし、賑やかで終始楽しいし。
コースも走りやすいと感じました。
それだけに運営はもう少し工夫をしてほしいなと。
感じたことの中から大きく3点。
①スタート前のトイレ問題とコースの混雑。完全に参加人数に対してキャパオーバー。
トイレの数を増やすことは難しいと思うので、ウェーブをもっと増やしたりスタート時間の幅を広げて分散させることができるのでは?
あるいは欲張らないで定員を減らすことかな。
②720マラソンの部との分離。

フルの第3ウェーブと同時に短い距離の部門が同時スタートしていましたが。
どこで曲がるとかがこういう表示のみでは…特に海外の方もたくさん参加されていたので、完全に分離させた方が良いと感じた。
混雑も緩和するのでは?
③ゴール後の動線。
この日は雪がちらつくくらい特に寒かったわけですが、2月末~3月の開催ですから寒いことは予想できる。走った後に色々いただけるのはありがたいが、待たされるのはたまったもんじゃない。

これがゴール後行列。
体力に余裕がある私でさえ寒いと感じたけど、出し切った方にとっては過酷。中にはアルミシートにくるまれて座り込んでいる方も目にしました。
ゴール後の荷物預けも課題あり。私は屋外での荷物預けだったので大丈夫でしたが(というか雨降ったら荷物はびしょ濡れになってたということよね??)、大阪城ホールに預けた方は、受け取りに相当な時間がかかったと聞きました。
レース前後の流れについては、まだまだ改善の余地が大いにあると思います。
終わりよければ…なんて言葉がありますが、そういうところこそ大事にしてほしいなと感じました。
走れることは当たり前じゃない
冒頭にも書きましたが、走れることは当たり前じゃないと実感しました。
というのも、2024年は姫路城マラソンに参加予定だったのですが、直前で「廃業」が頭をかすめるほどの怪我をしてしまい、さらには2日前に高熱を出してスタートラインに立つことさえできませんでした。
「今年こそは」という気持ちでしたが、実は昨年11月事故に遭って首と腰を痛めました。それだけでなく年末から体調を崩して声が出なくなったり、咳がひどすぎてトレーニングどころかまともな運動が出来なくなったり。
さらには回復途上で肋骨を痛め、寝返りを打つことも難しい状況でした。
それでも諦めずに体重管理、当日への栄養面での調整は続けていました。そしてようやく1週間前にそこそこ走れる状態にはなったかなというコンディション。

当日はGarmin情報によると「ピーキング」で迎えることが出来ました。
私のクライアントでも病気の影響などで思い通りに走れなくなったりという方もいたりします。自分自身をどんなに整えても、周りの環境が整わないというケースもあります。
そういうことを目の当たりにしてきて「走れる」ということは本当に当たり前ではないんだと改めて感じました。
だからこそ、走れることに心から感謝し、許される環境の中で最大限の挑戦をしたいという気持ちが大きくなりました。
次は本気で挑めるように進めていきます。
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