「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。
「すべてはサブ4のために」というコンセプトのもと、challenge4が開催されました。
テンションが上がってくる会場の設営!
撮影用のブースまで。
さらにはasicsのシューズを試せるところもありました。
ゴール後にすぐ完走タイムをシャツに印刷できるサービスまで!
これで記録にも記憶にも残せる。
コースにこんなのひいてありましたが、めちゃかっこいいやん!
準備運動は川内優輝選手が担当。
皆様熱心に参加されてます。
これはペーサーとしてやらんといかん。一人でも多く導かねばならぬ。
よりプレッシャーを感じるのでした。
最高のコンディション
5月中旬の大阪であることから、暑さ対策が必要と思って記事も書いたのですが、蓋を開けてみるとじっとしてると肌寒いくらい。
雨もポツリポツリと降る程度で(一時ちょっと強く降りましたが)風もありましたが、そこまで強くなく…
「最高のコンディション!」
冗談抜きで、様々なリスクが比較的起こりにくい天候となったと思います。(実力が発揮しやすいかはまた別問題)
そして各ウェーブは数十人単位に分けて、前半型・イーブン型・後半型の3タイプで合計9つのグループ。
それぞれに3名のペーサー(一部ハーフまで)がつく形。
「サブ4」という目的も同じで、ペーサーもこの人数がいるので、きっと走りやすいはず。
なんとかここで今までの自分の記録を打ち破ってほしい。
そんな願いを抱きつつ、スタートをしました。
ちなみにペーサーの半数以上は、大会に向けて一緒にペーサーの練習をしたり、意見交換をしてきた仲間。(参考記事:ペーサーも上を目指す)
頼もしすぎる。
とある大会のように寄せ集め(と言ってはあまり聞こえが良くないが)とは違うので、安心感が違う。
私は過去に数回一緒に組んだことのある最強のバディなるさん、そして川内優輝選手と唯一の後半型を担当。
ペースメイクは私となるさんで担当し、川内選手には後方から鼓舞と追い上げをお願いする形に。
川内選手の前を走り続けられるなんて、普段は出来ないですよ!(笑)
片道5km(往復10km)の4周回+1.0975km(往復2.195km)の1周というシンプルなコース。
風があり、往路が向かい風で復路が追い風になることから、5km毎にペースを調整することに。
今回は運営よりハーフを2時間1分台で通過という依頼があったので、しっかり我慢しながら脚を貯めてもらい、後半にビルドアップで4時間切りへと導くレースプラン。
正直なところ、難易度は高いなという印象。不安がないわけではなかったです。
ただこの負荷を負荷に感じさせないような走りをしよう!と。
それが我々に出来ること。
ファミリー
入りの1kmは予定より2秒/kmほど遅くなりましたが、概ね流れる展開でウェーブの参加者も無理なく走れている様子だったので、そのまま維持することに。
最初の5kmは29分ほどかけました。想定通り。
じっくりとこの集団走とペースに慣れてもらいながら、コースの注意ポイントや走り方、他の大会でも使えそうな呼吸やリラックスの方法などを時折お伝えしながら淡々と走る。
同じ目標に向かって、一緒に戦うファミリー。
このファミリーを少しでも多く目標に導く。それだけを考えて走り続けました。
すれ違う他のウェーブも概ね集団走になっている。
これが「目標が同じ」というパワーだと感じた。もちろんペーサーの安定感もあったはず。
すれ違う度にお互いにエールを送る。
この一体感、たまらん!最高!
他の大会でもこういうことはやりますが、この日の共通言語「サブ4やるぞ!」が何よりの力になります。
自分も頑張れるし、送られた側もきっと頑張れる。
応援ってそういうことだと改めて感じた。
とはいえ、ハーフを超えると他のウェーブでもだんだんと集団がばらけはじめて、脱落する人が少しずつ出てくる。
少しでも守りたい。
「いきてますかー!元気ですかー!」
その他気分転換になりそうな声掛けをしながら、頭とエネルギーを出来るだけ使わずに走ってもらえるように慎重に、そして確実に刻む。
臨機応変に5km毎のSplitから計算をしながら、次の5kmのプランを練り直し、なるさんと入念に打ち合わせをしつつ進む。
絶対に計算ミスは許されないので(笑)
ハーフの通過は手元で2時間0分56秒…(すみません、4秒速かったです…)
それでもレース前にお伝えした通りの走りの中での4秒なので、決して悪くはない。流れも反応も良い。
時折強くなる雨もひどくなることはなく、たぶん参加者にとっては適度に涼しさを感じられる程度だったかと。(私には寒かったのでいつポンチョを着ようかと思ってました)
30km。
「アップは終わり!ここから始まるチャレンジのために、皆さんはここに来たんです!全員で達成しましょう!」
とにかく気持ちが大事。
30km走ってきて、しんどくない人はいない。
そこからどれだけ自分の力を絞り出せるか。
気持ちを前に出せるか。
落ちてくるランナー、すれ違うランナーにどんどん声をかける。
声量が大きくなっているのが自分でもわかる(笑)
なんとか達成してほしい。
どう思われても構わない。
それで最高の結果に導けるなら、何でもやるくらいの気持ちで。
最後もしっかり上げてる数名がいたので、ペースを保てれば達成できるグループはなるさんにお任せして、ガンガン上げることに。
最後まで喋り続けて無事にゴール。
ペーサーの任務完了。たくさんの方を導くことが出来ました。
特に印象的だったのは同ウェーブの中にいたyoutubeをやっているという方。
ずっと会話をしたりしながら走っていました。その方が35kmくらいで「攣ったー!」とか叫んでましたが、なんとか耐えてくれて無事にサブ4達成!
ゴール後には泣き崩れてしまうほど。もらい泣きしそうなくらいの感動ぶりでした。
この方をはじめ、歓喜の姿、あるいは残念ながら届かず悔しい姿。
そのすべてに物語がある。
そこに1%でも関われたと思ったら凄い達成感がわいてきました。(できればすべての皆様に良い形で関われたらもっと良かったけれど)
次は月末に東京で開催されます。
今回関わって思ったことは、この大会を今後も継続してほしい!ということ。
他の大会もそれぞれに良さがありますが、こうした共通コンセプトがあるとまた違った「熱」を感じられます。
参加者も含めて、雰囲気全てが最高でした。
結果は…
当日は396名が出走し、そのうち309名が完走。
完走者の中でサブ4を達成したのは…
45.0%(139人)!
2019年度の全日本フルマラソンランキングでは、サブ4達成率男性29.0%、女性12.7%ですから、比較的高い達成率となりました。(RUNNETコラムより)
その中で少しでも役に立てたのかな…なんて思います。
でもね、こんなんで満足はしませんよ。
もっと出来ることはある。ペーサーとしてもっと質を高めていきたい。
そして、トレーナーとしても出来ることはまだまだある。
レースに向かうための準備が私の本職ですからね。
この経験を絶対に繋げていこう。
そう感じた非常に濃く刺激的な一日でした。
貴重な機会をくださった関係者の方、志を共にした参加ランナーの皆様、そして一緒にランナーを導いたペーサーの皆様。
本当にありがとうございました。
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