「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。
先日触れていた通り、先週末にはロケットマラソンにてペースメーカーを務めてきました(参考記事:秋のロケット)。
一時期はペーサーどころか、大会そのものもなかったことを考えると…ありがたさをより感じます。
こうして各地の大会が開催されてきて、大会に向けての調整やトレーニング、あるいはこの大会そのものがチャレンジになる方など参加者の数だけ目標もあります。
リアル大会はそういう「思い」を肌で感じられるのでやはり良いですね。
参加者の緊張感を感じながら、準備を進めました。
初日はハーフ
1日目の土曜はハーフマラソンの担当。
担当は2時間30分。
どちらかというとフルに向けての完走を目標にされている方の割合が多いゾーン。それだけにペース配分がより重要。
今回は私の他にもペーサーがいらっしゃいましたが、初の方もいらしたので設定ペースや配置、参加ランナーに伝えるべきことなどを共有。
また周囲のランナーにどんなプランで走るのかを共有してからスタート。
この作業がとても大事だと思っています。
多少日差しは暑さを感じましたが、適度な風が涼しく感じられ、個人的には気温ほどの暑さではなかったように感じました(私の体感温度はあまりあてにならないのですが…)。
このペースの場合は、中盤以降がペーサーの腕の見せ所。
ペースが落ちてきたり、歩くランナーが出てくる中でどうやって盛り立ててゴールに導けるか。
コロナのため大声を出したりということは制限がかかりますが、出来るだけ拍手やマスクを着用しての最小限の声掛けなどをしてラスト3kmくらいで再び集団が大きくなってからのゴールが出来ました。
ゴール後の笑顔や達成感に満ちた様子を見るのが何よりの喜びです。
「背中が見える位置であれば2時間30分以内」とスタート前にお伝えした通りの走りが出来たと思います。
少しはこの背中で勇気を与えられたかな?
2日目はフル
2日目はフルマラソン、ペースは5時間30分。運営の方にペーサーの人数少ないところで、とお伝えしたらこうなりました。
今まで3時間ペース~5時間の担当はありましたが、5時間30分は個人的に初のペース。気を緩めると速くなってしまうので、事前練習も含めかなり慎重に準備をしていました。
長丁場になるので、直前まで栄養補給。
空腹が一番の敵だったので、10分前までおにぎり食べてました(笑)
さらにはレース中の給食として、自作の「あんサンド」を携帯(24km地点で食しました)。
腹が減っては戦(ペーサー)は出来ぬ、であります。
5時間30分を狙って平均ペースで走ることはそれ以上の走力が必要です。
それは事前に周囲のランナーに伝えました。そして「諦めずに前を向き続けましょう!」と。
マラソンはもちろん体力が必要ですが、その体力や練習の積み重ねを最大限に生かせるかどうかはメンタル面が大きいからです。
序盤から集団が小さかったので、個別に対応が出来ました。
走る際のポイントや給水など差し支えない範囲でお伝えしながら、時に談笑をしながら。(発言時にはマスクは着用しております)
前日よりもさらに暑さを感じる気候だったので、そちらに意識が向きすぎないように気を紛らわせてもらえたらなぁと思いつつ(うるさかったらごめんなさい)。
中盤以降は完全に集団が崩れ、前に上がっていく方、落ちていく方、すでに歩いている方…
それぞれの「戦い」の姿を目に焼き付けながら。
周回コースなので速いランナーには抜かれたり、すれ違ったりと気の抜ける場がない(そもそも気を抜いてる場合じゃないw)。
その一人一人に拍手や声掛けをしながら走り続けます。
誇張ではなく、たぶん全参加者にエールは送りました。届いたかどうかは別にして。
経過時間が5時間26分ほどでゴール。
正直今までで一番難しかったですが、最低限の走りは出来たのではないかと思います。
「もう間に合わない…」とおっしゃっていた年配のランナーも無事に間に合いましたし、そういう意味でも役割は果たせたかな?
ゴール後にもコースにて応援を続け、あとから歩いて帰ってきたり、途中で切り上げたというランナーとも数名お話できましたが、いずれも楽しそうな表情ややりきったという印象を受けました。
少しはお役に立てたのかな、と。
2日を終えられて安堵の表情。
やり甲斐に満ち溢れた2日間でした。
貴重な機会をありがとうございます。
そして参加された皆様、お疲れさまでした!
蛇足1
足元はIdatenのソックスで。
足元の安定感と安心感は大事です。
耐久性もあり、ランナーにはお勧めです。
蛇足2
「ペーサー」として参加している方の中には、どんな設定で走っているのか意図が分からない方やそもそも配置が良く分からない(参加者に存在が伝わっていない)方も。
ただ走っているだけじゃないか?と感じた方もいました。
アクシデントであれば仕方がないですが、途中で歩いているペーサーもいました。
それが参加者や他のペースメーカーに共有出来ていたのかは謎です。少なくとも見ている感じでは出来ていなかったのではないかと。
私はペーサーは参加者と共にひとつのチームを作り上げ、参加ランナーが一人でも多く目標達成できるようサポートをするのが役目だと思っています。
ひとりの「人」であることが大事だと考えています。
安全第一であること、そしてさらに質の高いペーサーとして自身だけでなく、そうした「思い」を共有できるペースメーカーが増えるよう、これからも活動を続けます。