ジョグは強化の日。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

新年あけて約2週間。仕事を含めた生活リズムが元通りになってきた頃かと思います。身体はついてきているでしょうか?

正月休みを満喫出来た方もいる一方、作った時間に力を込めて走りこむ人もいるかと思います。正月太りをしてしまった人も多い…かも?

 

 

さて、ランニングをしている方の中にはメニューを組んで取り組むという人もいると思います。おそらく自分の中では強弱をつけていらっしゃるのではないでしょうか。先日は月間走行距離について触れました。(参考記事:月間走行距離について考える。)

 

ランニングメニューをある程度組んでから練習を進めていく方の間では「つなぎのジョグ」なんて言葉を耳にすることがあります。ランニングをある程度習慣にしていて、かつちょっと強度の高いトレーニングを組み込んでいる方などは特によく使っている印象です。

「つなぎのジョグ」は、ポイント練習のような強度の高い練習の合間に疲労を適度に抜くための軽い練習(という認識だと思います)。それは決して間違いではありません。

 

ちょっと1週間(あるいは1か月)のトレーニングを振り返ってみてください。一番時間をかけているトレーニングは何でしょうか。

少なくともポイント練習(強度の高いトレーニングのこと)ではないはずです。
もしポイント練習を毎日、あるいは週に複数回入れているのであれば、それはもはやポイント練習とは言いません。滅多にやらないからポイント練習。もし複数回やっているのであれば、トレーニングのベースとなる強度が上がっているだけで、ポイント練習ではありません。

実際には強度的にアクセントになるものがポイント練習です。これは言葉の揚げ足取りではなく、トレーニング効率の観点からも見過ごせません。

 

多くの場合は、最も時間を割くものが「ジョギング」なのです。むしろそれが理想だと思います。

 

 

ジョギングだからできること

考えてみてください。

あなたが全力疾走をするときに、フォームやあなたが気にしたいことに十分な注意を向けて、かつそれを実践することは出来ますか?
客観的に見たときに十分に行える人は、いたとしてもわずかでしょう。ほとんどの場合は力の入りすぎた「ガチャガチャした」動きになると思います。

 

しかし、余裕度があるスピードであればあるほど、イメージに近く動かすことが容易になっていきます。
ランニングのトレーニングで最も多くの時間をかけるジョギングで、走る際の軸となる身体の使い方を覚えさせるのです。全部を同時に行うのは難しいので、毎回1つテーマを設定し行うといいでしょう。
たとえば、脚の出し方、ひざの向き、腕の振り方、目線など何でもいいので理想のイメージをつけていきます。

そして、その意識が無意識になるレベルまでジョギングで持って行くのです。それが出来るようになった時に、ポイント練習は気付けば高い強度にも耐えられる身体に変わっていっているはずです。

 

このように書いてはいますが、私はフォームから無理に動きを変えていく方法は勧めていません。描くイメージと実際の違いを把握したうえで、その動きを妨げている原因にアプローチをして、身体の土台から変わる方向へ導いていきます。その中で、イメージを作って走ることは大事になってきます。

 

単なる「つなぎ」ではなく、良いイメージを作っていくための土台をつくる強化の時間に変えられるかは、あなたの意識次第です。