下地があったから。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

夏の高校野球の優勝校がついに決まりましたね。今年もあまりリアルタイムでは見られませんでしたが、目にした試合は非常に面白い展開が多かった印象です。

選手、関係者の皆様お疲れさまでした。凄い戦いを見せてくれたことに感謝です。

 

 

中盤以降で話題の中心となったのは愛媛県の済美高校と秋田県の金足農業高校でしょうか。特に金足農業高校は劇的な勝ちあがり方だったこともあって、注目を集めていました。

秋田県勢としては、なんと第1回以来の103年ぶりだったそうです。ここまでの活躍に繋がったのは、選手の努力はもちろんですがもしかすると根幹からの改革が影響していたかもしれません。

 

「県高校野球強化プロジェクト」は、2011年に県教委や県高校野球関係者が一丸となり立ち上げた。ーhttps://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201808/20180819_44004.htmlより

この記事によると、2011年から強化に乗り出したとなっています。投手向けの講習会では回転数などを調べて動作解析を実施したり、社会人チームまでも巻き込んでアドバイザーを招いて理論や練習法の共有をしたりということを積極的に行うだけでなく、競技者を増やすための交流会なども行っていたそうです。

その成果なのか、その前年の2010年までは13年連続で甲子園初戦敗退だったところが、2015年のベスト8への躍進や今回決勝まで上がってきたというのは、少なからず効果があったと考えてもおかしくありません。(もちろん他の要素も絡んでいるとは思いますが)

 

 

スポーツばかりに力を入れていても社会がうまく回るわけではありませんが、このように労力を投入したら成果もついてくるということの証明と言えるのではないでしょうか。万が一取り組みが全くの見当違いだったとしても、そこから学ぶことはあるはずです。

 

ただ、これは人気のある野球、特に異常なほどの高校野球熱があるからこそそういう流れになったとのでしょう。これがマイナーな種目にも広がってほしい。そこに力と時間と(経済的なもの)を注げば何らかの反応が得られるはずなのです。

昨今のマスコミは、不祥事があったときはどんな種目であっても(たとえ今まで見向きもしていなかったメディアでさえ)過剰なまでに扱う割に、良い話題や快挙と言われる内容では盛り上げようとしているとは思えません。せいぜい美人○○といって勝手にアイドル化させてしまうくらい…純粋にスポーツとして捉えきれないところに問題がある気がします。

 

 

こういう下地があったことも今回の金足農業高校の活躍に効果があったのではないかと思うと、是非とも大々的に扱ってもらいたいところです。

そしてそんな流れが少しでもいろんな種目に広がっていってほしい。競技者がいる限り、純粋な競技として良いものを積極的に扱って広がっていってほしいなと切に思います。

 

 

 

話の規模は変わりますが、私1人では大きなことは出来ません。それでも、私の周りの方の力になることは出来ます。1人でも多くの方の身体の下地になれるようこれからも活動を続けていきます。