期待。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

大相撲名古屋場所。ただでさえ暑い名古屋が酷暑によりさらに暑くなっておりましたが、場所では熱い展開が待っていました。

関脇御嶽海が自身初の幕内最高優勝をおさめました!

さらには技能賞、殊勲賞と合わせて受賞。おめでとうございます!

 

今場所は積極的に前に出る取り口が印象的。自分の形が作れたらすかさず攻めに転じる早さ、そしてそれを可能にする動きの良さ。今までは三役で2桁勝てず、安定感と言う面はもう少しでしたが、今場所は最後まで集中した内容で、まるで別人のよう。

 

負けた高安戦も右手を非常にうまく使って、相撲としてはほぼ勝っていた内容。千秋楽に豊山に負けましたが、これは相手を褒めるしかないほどの内容。双方見せ場を作った面白い一番でした。

これで来場所は大関取りへの挑戦となると思われます。怪我せず、良い相撲を期待したいところです。

 

 

何年ぶり

私も2016年まで長野県に住んでいましたが、その当時からニュースで扱われたり、地域での応援モードが熱く、盛り上がりは感じていました。

 

現行の優勝制度に変わってからは、長野県勢では初めての優勝。制度が変わる前まで遡ると、なんと208年ぶりだそう。

長野県としては1978年から相撲に力を入れてきた歴史があり、40年後に実を結んだ形。本人はもちろんですが、長野県民からしても悲願の優勝と言ってもいいのかもしれません。

場所前にはサッカーJ2の松本山雅の試合で挨拶をしており、本当に県として後押ししている形。そしてその期待に応える御嶽海のメンタルが凄い。

 

 

大卒力士では17年ぶり、出羽海部屋からは38年ぶり。平成生まれの日本人力士としても初。そして21場所目での優勝も史上3番目の速さ。

これだけ一気に各方面の期待に応えた形になりました。終盤の重圧というのは一般人には想像も出来ませんが、本人は「なかなか出来ない経験なので楽しんでやろう」と考えていたそうです。気持ちの強さが素晴らしい。

 

3横綱と1大関が休場でしたが、取りこぼしがなく充実の内容で優勝。これは立派です。万全の状態ではないにしろ、出場していた大関陣がやっと2ケタ勝利(1人は9勝どまり)というほど力が拮抗してきている中、たとえ上位がいなくてもその価値は変わりません。勝つことがいかに難しいかというのを改めて感じます。

 

来場所は休場していた4名から何人かは戻ってくるでしょう。そこでさらに進化と勢いを見せてほしいと思います。

 

 

優勝した御嶽海と千秋楽に当たり、見ごたえのある相撲で貴重な12勝目をあげた豊山と、豊山と同期で今場所11勝をおさめた2人が敢闘賞。

体つきも似ている?

 

この2人も臆さない積極的な取り口が印象的。同期が活躍している姿を目の当たりにしたらやる気がでないわけがありませんね。さらなる飛躍に期待。

 

優勝した御嶽海も含めてまだ若い世代。一気に世代交代となるのかもしれません。

それを横綱が食い止められるか。

 

来場所も楽しみです。