大きな変更。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

日本陸連がマラソンにおいてのルール改正を発表しました。

マラソン大会における公式タイムの計測は、従来グロスタイム(号砲がなってからゴールラインを越えるまで)という形でした。
この場合、最前列からスタート出来れば誤差がほとんどなく済みます。エリートランナーが最前列からスタートするのは当然ですね。それと同時に前に並びたいがゆえに不正をする人も一定数いるのが実情。実際に大きな大会になるとスタートラインを実際に越えるまでのタイムラグが数十分になるようなこともありました(※使用する道路状況にもよりますが、概ね1000人で1分程度かかるとされている)。

 

別府大分毎日マラソン(通称:別大)など申し込みをするためにタイムが必要な大会もありますので、特にサブ3.5やサブ4レベルのタイムを狙う方にとってはかなり大きな影響を受けていたはずです。少しでも早くスタートしたいという気持ちから、本来の実力には合わないゾーンからのスタート(先に触れたようにルール違反)をするランナーがいたりということを引き起こしていたのも事実です。

 

今回の変更はこのグロスタイムから、ネットタイム(スタートラインを越えてからゴールラインに達するまで)も主催者の裁量でという前提はあるものの導入することが出来るようになりました。これまでは参考記録のような扱いでしたから、全く形が変わります。

 

これであれば最初の混雑が多少あるとはいえ、純粋な走力によるタイムを出せるようになると思われます。
速く走りだしたいのにイライラしながら「スタートどこよ?」と数十分歩くようなことは減るでしょう。前に陣取りたいがゆえに、トイレも我慢しながら1時間以上も前から寒空の下並ぶ人も少なくなるのではないでしょうか(私はトイレ問題が切実なので非常に助かります…そもそも並ぶほど早く会場にいかないけど(笑))。

 

 

今はまだ大会がどうこうと言えない状況です。むしろ開催が再び難しい状況になりつつあります。
開催されるようになったとしても、コロナの影響は消えることはないので大会などでも人が集まりすぎないようにすることが求められるでしょう。そうなった場合、人を分散できるウェーブスタートは有効な手段の一つです(運営側は大会全体の時間が延びるため簡単ではないでしょうが…)。

 

このルール改正はそれを後押しする形になるでしょう。まだ実際にやってはいませんが、「改良」と言えるのではないでしょうか。

 

 

 

ただしエリートに関しては従来通りグロスですのでお間違え無きよう。
ま、後方からのスタートで、かつタイムを狙うエリートはまずいないでしょうけど(笑)